
「枚挙」の意味と使い方・例文、「列挙」との違いと言い換え表現を、10年超の現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
たとえば一つひとつ数えていられないほどたくさんある事柄についてを言いたいときに使われる言葉ですが、具体的にはどのようなことを表すのか、また近い意味のある「列挙」とはどのような違いがあるのか、疑問が湧くことがあるかもしれません。そこで、「枚挙」の意味と使い方や「列挙」との違いを生活情報誌など情報誌系のライターを10年経験した筆者がご紹介します。
「枚挙」の意味
それでは、以下に「枚挙」の意味と使い方、また「列挙」との違いを説明しましょう。
まず、「枚挙」には以下のような意味があります。
一つ一つ数え上げること。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「枚挙」
つまり、「多くのことを一つ一つ取り上げて分かるように示すこと、一つ一つ数えること」を表す語となっています。
ネガティブな表現ではないのにも関わらず、なぜだかちょっぴり面倒臭いイメージがつきまとうこの表現。スピードが求められる現代社会において、そもそもマニュアルで一つひとつ数え上げることが意味をなさなくなってきているのかもしれませんね。ひょっとしたら、周囲にいませんか?どうでもいい事を一つひとつ挙げ連ねて時間を浪費している人。
さて、現代ではどのようなシーンで使えば良いか、見てみましょう。
「枚挙」の使い方・例文
次に、「枚挙」の使い方を例文を使って見ていきましょう。
この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「優秀な科学者として知られる彼が遺した功績は枚挙に暇がない」
「その辺りの地域では、スリや窃盗などの小さな事件は枚挙に暇がないらしい」
「効率の良い勉強法は何かと聞かれても切りがないのでいちいち枚挙するのは止めておく」
「世の中で謳われている健康法は枚挙に暇がないほどだが、何でも闇雲に取り入れれば健康でいられるというものではない」
「枚挙」は上記のような形で、一般的に「枚挙に暇(いとま)がない」という言い方で用いられ、この場合には「たくさんありすぎて一つ一つ数えきれないこと」をいいます。
暇がない、というのは「暇(ひま)」という字を使って時間的制約を想起させ、翻ってそのための時間がない、と言わなければならないほど沢山ある、ということを意味しているのです。
では、「枚挙」と似たような表現にはどのようなものがあるのでしょうか。
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