
「粋」の意味と使い方・例文・「小粋」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
たとえば洒落た人のことをいう場合に使われている言葉ですが、具体的にはどのようなことを表すのか、また近い意味のある「小粋」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。
「粋」の意味と使い方、「小粋」との違いについて、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が解説していきます。
言葉の違いが明確でない「粋」という言葉と「小粋」という言葉について、それぞれの意味を辞書を元に確認しましょう。それぞれの言葉の使い方とニュアンスを掴むための例文もご紹介します。これらの言葉を正しく理解し、上手く使い分けられるように確認してみてくださいね。
「粋」の意味と使い方・例文・「小粋」との違い

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「粋」という言葉は、日本に古くから存在する独特の言葉と言えるでしょう。他の言語には無いような、いかにも日本的なこの言葉ですが、現在では日常的に使うことは少ないのではないでしょうか。しかしながら、古くから日本の文化が残るような場所では使われることもあるかも知れませんね。この「粋」という言葉を正しく使えるように、その由来と意味、使い方、例文をチェックしてみましょう。また、「粋」という言葉と同じように使われる「小粋」という言葉は、どのような意味があるのでしょうか。「粋」や「小粋」を上手く使えるように意味などを確認しておきましょう。
「粋」の由来とは
「粋」という言葉は、昔から存在するイメージがありますね。この「粋」の発祥は江戸時代にさかのぼります。江戸の庶民の生活の中から生まれた言葉であり、時代時代で移り変わる美的観念を反映していました。遊ぶ上での礼儀や、容姿端麗なことを指す言葉として使われていましたが、現在ではその意味は幅広く拡大されており、当時の意味の範囲を超えたものとなっているようです。現代においてはどのような意味で使われ方がされているのでしょうか。「粋」の意味についてご紹介します。
「粋」の意味
日常的に使う機会は少ないものの、聞く事もある「粋」という言葉については、一般的にはかっこいいという意味で使われることが多そうです。しかしながら実際の意味を説明するとなれば、詳細な意味を理解している人は少ないのではないでしょうか。適切なシチュエーションで正しく使えるように、その意味について辞書を元に確認してみましょう。
容姿・気風などが洗練されていて、しゃれた色気があること。あかぬけている。粋(すい)。
花柳界(かりゅうかい)の事情に通じていること。また花柳界。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「粋」
つまり、「見た目や気質などが垢抜けていて色気があること」「情けや思いやりといったものがよく分かっていて理解があること」を表す語となっています。
「粋」の使い方・例文
「洒落気」や「容姿端麗」という言葉が近いと思われる「粋」という言葉ですが、実際に人をそう評価する時に使うことが多いですね。そんな「粋」という言葉を実際に使うときのヒントとなる例文をご紹介していきます。例文を元に、「粋」という言葉を使うニュアンスを掴んでみてくださいね。
「その日の彼女は、体のラインが美しく見えるタイトな黒いワンピースという粋ななりをしていた」
「彼女が誕生日を迎えたその日は、シェフの粋な計らいでサプライズのバースデーケーキが用意された」
「普段は洒落っ気のない彼も、その日は粋なジャケットにホワイトジーンズを合わせたコーディネートでスタイリッシュに見えた」
「友人たちの粋な計らいにより、彼は留学を前にぎくしゃくしていた彼女と二人で会いじっくりと話し合うことができた」
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