
「勘所」の意味と使い方・例文・類義語は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「急所」の使い方は?「勘所」との違いは?

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それでは、次に「急所」の使い方、また「勘所」との違いについて見ていきましょう。
この語は、たとえば以下のように用いることができます。
「今日の国会では文字通り政権の急所を衝いた質問もあれば、時間を割かれること自体が馬鹿馬鹿しいタイプの質問もあった」
「このパイプライン構想が進めば、ドイツがロシアにエネルギー依存を高め、急所を握られることになるだろう」
「これらの問題は宇宙の構造に関する科学上の問題の急所に触れている」
「いつものことながら、彼の質問は急所を押さえたものだった」
「彼は検事側の発言に対して正直に反応し、表情を変えたり変えなかったりで、急所を突かれるとすぐに分かる」
「急所」も「要点」と同じく「物事の重要なところ」を表すため、「物事を行うにあたって重要なところ」を表す「勘所」とはニュアンスの違いがあります。
ただし、「急所」には「致命的な箇所」というニュアンスがある点で、「要点」などとは意味が異なると言えるでしょう。
「勘所」は「何かを行う上で大事な所」、「要点」「肝心」「急所」は「大事な所」を表わす
以上、「勘所」の意味と使い方、また類義語についてまとめました。
この言葉は主に「外してはいけない最も重要なところ」をいい、ある物事を行う上で外せない大事なことを把握することについていう場合に「勘所を押さえる」「勘所をつかむ」などの形で用いることができるでしょう。
また、近い意味の語には「要点」「肝心」「急所」といったものがありますが、これらは「ある物事において非常に重要なこと」「複数あるものの中で最も大事なこと」「致命的なところ」をいい、「要点を整理する」「肝心な~」「急所を衝く」などの形で用いることができます。
それぞれ「重要なこと」といった近い意味がありますが、それぞれ異なるニュアンスがあるため、適切に使い分けられるよう以上のことを念頭に置いておくと良いでしょう。