
「勘所」の意味と使い方・例文・類義語は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「要点」の使い方は?「勘所」との違いは?
それでは、次に「要点」の使い方、また「勘所」との違いについて見ていきましょう。
この語は、たとえば以下のように用いることができます。
「授業の内容の要点をノートに書き出して整理する」
「短時間で相手にこちらの伝えたいことを理解してもらうには、要点を整理して話をすることが大切だ」
「読者が作品を読む上で多少とも参考になればと思い、参考文献の要点を紹介した」
「彼は前後の説明をせずにいきなり要点に入るので、内容を飲み込むのに時間がかかる」
「時間がなかったことから、私はなるべく簡単に自分の知ってる要点だけを話した」
このように、「要点」は「物事の重要なところ」を表す一方、「勘所」は「物事を行うにあたって重要なところ」を表すというニュアンスの違いがあります。
「肝心」の使い方は?「勘所」との違いは?
それでは、次に「肝心」の使い方、また「勘所」との違いについて見ていきましょう。
この語は、たとえば以下のように用いることができます。
「歓迎会の準備は整ったが、肝心の主役がまだ来ていない」
「彼は普段偉そうにしていても肝心な時には役に立たない」
「今からこんなに緊張していたら肝心の時に何もできなくなってしまう」
「彼は中途半端なバッティングが多く、肝心要の局面で活躍しないので評判はあまり芳しくない」
「彼女は肝心な点になると、話をぼかしてしまうというか、気を持たせた言い方をする」
そもそも「勘所」は「肝心なところ」というように「肝心」に「所・箇所」といった意味を加えた意味を表わしている点で両者は異なります。
また「肝心」には、「(他と比べてとりわけ)重要なこと」というニュアンスがあるため、この点においても「勘所」とも「要点」とも意味が異なるでしょう。
なお、「肝心要」は「肝心」に「要」を重ねることで「肝心」を強調した語で「とりわけて重要なこと」を表します。
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