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「困惑」の意味と使い方・例文・「当惑」との違いは?日本文学専攻の現役ライターがサクッとわかりやすく解説!

「困惑」(読み方:「こんわく」)という言葉は、「~に困惑する」「困惑の表情」などの形でよく用いられています。

他人から喜ばしくない話を受けてどうしようかと悩んでいるなどの状況でよく使用される語ですが、近い意味の「当惑」という語とは具体的にどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

そこで、ここでは日本語が大好きな筆者が、「困惑」の意味と使い方、「当惑」との違いを説明していきます。

「困惑」の意味と使い方・例文・「当惑」との違い

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この項目では、主に「困惑」の意味や使い方を、例文を使って解説していきます。

また、類似語である「当惑」との違いについても扱いますので、「困惑」や「当惑」の意味や使い方を知りたいという人は、是非参考にしてみてくださいね。

「困惑」の意味は?

そもそも、「困惑」とは一体どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

小説などで登場人物の状況を描写する際によく出てくる言葉ですので、見たことがある人も多い言葉だと思いますが、「ただ、なんとなく雰囲気だけで意味がわかった気でいる」というような人も多いのではないでしょうか。

しかし、「なんとなくの雰囲気」で言葉を覚えてしまうと、いざというときに誤用して恥ずかしい思いをすることにあってしまいます。

そのようなことがないよう、この項でしっかりと「困惑」の意味や使い方を学んでいきましょう。

さて、「困惑」という言葉を辞書で引くと、以下のように記載されています。

困って、どうしてよいか分からないこと。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「困惑」

つまり、「困惑」「どのようにすれば良いか分からずに悩むこと」を表す語となっています。

「困惑」は「悩んでいる」という状況であることが大きなポイントです。

困り果てて頭を抱えてしまう、という状況が「困惑」であるとイメージしておくとわかりやすいかもしれません。

このことからわかるように、特に悩んでいる様子が見られない場合に「困惑」を用いるのは適切とは言えませんので、注意してくださいね。

「困惑」の使い方・例文は?

さて、「困惑」の意味がわかったところで、「では、どのように使ったらいいのだろう?」と悩む人もいるのではないでしょうか。

そこで次は、「困惑」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

例文を知っているだけでも具体的なイメージを掴むことができ、言葉を適切に用いることが可能になりますので、しっかりと確認していきましょう。

「困惑」という言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

・「参加したいとも思っていない忘年会の幹事を依頼され、彼はあからさまに困惑した表情を見せた」

・「希望していない部署への異動を打診され、彼は困惑の体でうつむいた」

・「大事な仕事を任せていた優秀な部下が退職を考えているという噂を耳にし困惑する」

・「第二希望の企業から内定が出たが、本命の企業を諦められない彼は困惑を隠せなかった」

「当惑」との違いは?

ところで、「困惑」とよく似た言葉に「当惑」というものがあります。

こちらの「当惑」も文章で見かけることが多い言葉です。「困惑」と同様、小説の中で登場人物の状況を説明する際によく登場しますね。

しかし、深く意味を考えたり、「困惑」との違いを考えたことがあるという人は少ないのではないでしょうか。

そこでこの項では、「当惑」の意味や違いを確認していきましょう。

「当惑」という言葉を辞書で引いてみると、以下のような意味を持つ言葉であることがわかります。

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