
「和気」の意味と使い方・例文・類義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
「和気藹々」は一般的な言葉として認知度の高い四字熟語ですが、反面、それ以外の形で「和気」が使用されることは少なく、具体的にどのようなことを表すのか、また他に近い意味のある語にはどのようなものがあるのか、なかなか知られていないのではないでしょうか。
「和気藹々」は複数の人が仲睦まじい様子を表しています。ビジネスにおける同僚やパートナー、クライアントとの関係性は、シビアな面も多々ありますが、他者と良い関係性を構築することで仕事がはかどったり、高い成果を獲得できるということは自明の理ではないでしょうか。
「和」という字が含まれる言葉の多くは、「平和」「調和」「和む」「和音」など、交わりながらも、そこに安らぎや穏やかさ、落ち着き、またはより良い美しさをうむ良好な状態を表します。
そこで、今回のテーマ「和気」。
この言葉の理解を深め、お仕事においても役立てていただけますと幸いです。
「和気(わき)」の意味とは?
まず、「和気(わき)」には以下のような意味があります。
のどかな気候。あたたかい陽気。
なごやかな気色。むつまじい気分。
出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「和気藹藹」
のどかな陽気。穏やかな気候。なごやかな気分。
出典:コトバンク(デジタル大辞泉)「和気(かき、わき)」
つまり、「天気が良く穏やかな気候、暖かい気候」「穏やかで柔らかな表情や様子、仲の良い雰囲気」を表す語となっています。
ちなみに、「和気」には(かき)という読みもあるのはご存知でしょうか。
(かき)も(わき)と意味は同じです。こちらも辞典より引用してみましょう。
むつまじくうちとけ、やわらぐこと。のどやかな気配。
出典:精選版 日本国語大辞典〔文明本節用集(室町中)〕
「和気(わき)」の使い方・例文
次に、「和気」の使い方を例文を用いて見ていきましょう。
この言葉は、たとえば以下のように使うことができます。
「彼の会社は規模が小さいが、社員たちはいつも和気藹々とした雰囲気で業務を行い、チームワークが良く一体感を持って働くことができている」
「その日はよく晴れて、和気の漂う麗らかな春の一日だった」
「ウエディングプランナーとの打ち合わせは、和気を欠くことなく終始和やかな雰囲気で進められた」
「彼は心のうちにある緊張を抑えて和気に帯びた表情で接していた」
「五月になると、和気山野に漂い、トレッキングにはお勧めです」
「お店の定員さんの和気を帯びた口調からとても話が盛り上がり、思わず買い物を楽しんでしまった」
「和気」とはその場の空気感、雰囲気を表すことが、上記の例文より伝わってくるのではないでしょうか。
「和気」に繋がる言葉として、和やかである場合は「和気が漂う〜」や「和気を帯びた」また「和気あいあいとした」といい。
その逆のケースはでは、「和気を欠いた〜」という表現で使われます。
\次のページで「「和気(わき)」の類義語」を解説!/