
「木漏れ日」の意味や英訳・使い方・類義語まとめ
この言葉は、森林などの緑のある場所についていう場合に使われることが多く、情緒豊かな日本人らしい表現の仕方です。しかしこの言葉が、具体的にどのようなことを表すのか、また他の言い方で表現したい場合にはどのような言葉を用いることができるのか、中には疑問を抱くこともあるかもしれません。
そこで、ここでは「木漏れ日」の意味と使い方、また言い換え表現に用いることができる類義語について「誰にでも分かる言葉で伝える」を心掛ける現役ライターが分かりやすく解説していきます。
#1 「木漏れ日」の意味は?
まず、「木漏れ日」の意味について見ていきましょう。この言葉には以下のような意味があります。
枝葉(えだは)の間から洩れてくる日光。
出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「木漏れ日」
つまり、「木の枝や葉っぱの隙間の空間から日の光がこぼれる様子」を表す言葉です。
「木漏れ日」を具体的に説明すると、森や林などの木立ちに太陽の光が差し込んでいる光景であり、その時地面に投影されている光の形は、太陽と同じ円形の形状をしています。この光の形は、太陽の形に伴い変わるため、日食の時などには三日月状の光の形になったりもするのです。
「木漏れ日」を少し想像してみると、どのようなイメージになりますか?よく想像するのは、生き生きした緑の葉から差し込む光や、明るく穏やかで暖かなイメージではないでしょうか。四季が豊かな日本だからこそ、このような言葉で表現される風景や光景が生まれるのかもしれませんね。
ちなみに、「木漏れ日」という言葉はありますが、「木漏れ月」という言葉はありません。同じように光が差し込む光景ですが、太陽の光は暖かく、植物や動物に生命力を与えるイメージから、この言葉ができたのかもしれません。
#2 「木漏れ日」を英訳すると?
次に、「木漏れ日」を英語で表現するとどのようになるのでしょうか?実は、英語には「木漏れ日」という言葉や概念がありません。「木漏れ日」は「木立に差し込む太陽の光」を、実に日本人らしい情緒的な言葉で表現したものなのです。
もし、英語でこのような光景を表現するとしたなら、以下のような文となるでしょう。
●Sunlight that filters through the leaves of trees.
この文を直訳すると、「木々の葉っぱから漏れる太陽の光」となります。このように日本語には、日本人特有の繊細な心の動きや表現が表れている言葉も多くあり、日本語が美しいと言われる所以です。
#3 「木漏れ日」の使い方・例文
次に、「木漏れ日」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「生い茂る木々からこぼれる木漏れ日を浴びながら山道を登っていった」
「道を覆うように伸びている枝葉の隙間からは澄んだ空が垣間見え、眩しいほどの木漏れ日が降り注いでいた」
「森林浴に出掛けて木漏れ日のあふれる森の中を散策し、日頃のストレスを癒した」
「照りつける陽射しから逃れて木陰に入り、心地よい風とキラキラと射し込む木漏れ日を浴びながら一休みする」
「彼女は木漏れ日の中を、娘の手を引いて散歩した」
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