言葉の意味

「時折」の意味や英訳・使い方・例文・「時々」との違い・対義語は?現役ライターがサクッと解説!

「時折」(読み方:「ときおり」)という言葉は、「時折~する」という形でよく用いられています。

この言葉は耳にする機会も多く、おそらく概ね意味が分かっている人がほとんどかとは思われます。しかし、実際のところどのようなことを表すのか、また近い意味のある「時々」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「時折」の意味や英訳、使い方、また「時々」との違いや対義語まで「誰にでも分かる言葉で伝える」を心掛ける現役ライターが分かりやすく解説していきます。

「時折」の意味や英訳、使い方・例文・「時々」との違い

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それでは、以下に「時折」の意味や英訳、使い方、また「時々」との違いを説明します。

#1 「時折」の意味は?

まず、「時折」には以下のような意味があります。

頻度がかなり低いさま。ときどき。ときたま。たまに。

出典:三省堂 大辞林「時折」

つまり、「時間をおいてある物事が行われる様子やめったに起こることがない様子」を表す言葉となっています。

#2 「時折」を用いる状況は?

前項で記載したように、「時折」という言葉は「頻度がかなり低いさま」を表した言葉であり、具体的に何かを示すための言葉ではありません。そのため、物事を明確に伝える必要があるシチュエーションでこの言葉を用いるのは、相手に失礼な印象を与えてしまう場合があります。

特に、「時折」はビジネスなど丁寧な表現が必要とされる場において用いられる言葉ですが、具体的な内容が必要とされる状況や場面においてこの言葉を何度も用いると、仕事に対する姿勢も曖昧なイメージを持たれてしまう可能性があるため、注意しましょう。

#3 「時折」の英訳は?

次に、「時折」を英語でどのように表現するのか見てみましょう。

●sometimes
●at times

「simetimes」は、「時々」という意味を表し、「at times」は「時には」を意味する英語です。

#4 「時折」の使い方・例文

次に、「時折」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼は用もなしに時折ふらりとやって来ては世間話をして帰っていった」
「この辺りでは大雪になることはめったになく、時折小雪がちらつく程度だ」
「彼はその店に時折コーヒーを飲みに立ち寄っていた」
「彼とは久しく会っていなかったが、時折メールのやり取りはしていた」
「彼女が時折見せる恥ずかしそうな照れ笑いは、亡くなった彼女の祖母によく似ている」
「卒業してからもう7年が経つが、彼は時折研究室に姿を見せる」

「時折」は、「頻繁ではないこと」を表している言葉です。「彼は時折~した」などのように用いることができます。この言葉は、はっきりと数値化できないほどの頻度を意味しているため、ビジネスなどの場において具体的な内容が問われる状況で用いるのは避けた方がよさそうです。

シチュエーションを理解して、この言葉を用いると良いでしょう。

#5 「時々」との違い

では次に、似た意味を表す「時々」という語との違いについて見ていきましょう。まず、「時々」には以下の意味があります。

その時その時。季節季節。
ある程度の時間をおいて物事が繰り返されるさま。ときおり。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「時時」

そして、この言葉と「時折」の使い方を比較すると以下のようになります。

「時々」:「彼とは卒業してから会っていないけれど、今でも時々メールのやり取りはしている」(彼とは卒業してから会っていないけど、今でもある程度の間隔でメールのやり取りを続けている)「その時時の花を水彩で描く」(その季節ごとの花を水彩で描く)

「時折」:「卒業して数年経った今でも、時折当時のことを懐かしく思い返すことがあります」(卒業して数年経った今でも、たまに当時のことを懐かしく思い返すことがあります)

「時折」の類義語は「時々」などです。これらの言葉は「時間をおいてある物事を何度も行う様子」という意味においては、どちらも同じような使い方をすることができます。しかし、この意味しか持たない「時折」に対し、「時々(時時)」は「その都度」という意味もある点が、両者の違いとして挙げられるでしょう。

また、「時々」は普段の軽い会話などあまり場面を選ばずよく用いられることに対して、「時折」はどちらかというと文語的で手紙など丁寧な印象を与えたい文章で用いることが好まれるといったことが挙げられます。

「時折」の対義語

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最後に、「時折」の対義語について見ていきましょう。この対義語には、「度々」などがあげられます。

#6 「度々」

では、「度々」の意味を見てみましょう。「度々」の意味は、以下となります。

【1】物事が何度も繰り返される様子。しばしば。
【2】物事が行われるたびごと。

出典:精選版 日本国語大辞典(発行所 小学館)「度々」

この「度々」を意味する言葉として、「再三再四」という四字熟語があります。「再三申し上げましたが~」などに用いられる「再三」は、よく耳にすること機会があるかと思いますが、「再三再四」はさらにそれを強調するような言葉です。「度々」と同じ意味を表す言葉として、一緒に覚えておくと便利でしょう。

そして、この「度々」はたとえば以下のように用いることができます。

「お忙しいところ、度々ご連絡をいただき、誠にありがとうございます」
「この交差点は交通量が非常に多いため、通勤時間帯は度々渋滞になる」
「そそっかしい彼は、度々仕事の配布資料を忘れてくることがあるので、誰かが前日に確認しておく必要がある」
「彼女は病気で入院した彼のもとを、度々訪れては、学校の様子を報告している」
「彼は辛いことがあると、度々この場を訪れては、自分を奮い立たせている」

「時折」を使いこなそう

以上、「時折」という言葉についてまとめました。これは「時時、時たま」といった意味があり、「ある間隔をおいて物事が何度も行われる様子」についていう場合に「時折~する」といった形で用いられる言葉です。

また、似た意味の言葉として「時々」があります。「時々」も「時折」と同様の意味があり、それぞれを入れ替えても文意は変わりませんが、「時折」はより古めかしい言葉で「時々」と比べると普段の気軽な会話などで使われることは少なく、比較的丁寧な文体の文章などで用いられることが適している言葉です。また、「時々」には「その都度」といった意味もあることを知っておきましょう。

日常的な話し言葉などでは「時々」、多少畏まった手紙文などでは「時折」というように使い分けると良いかもしれません。

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