
「本位」の意味と使い方・例文・「本意」「基準」「規準」との違いは?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「本位」と類似した語との違いは?

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それでは、次は「本位」と似た意味を持つ「基準」「規準」について見ていきましょう。
まず、これらの語の意味は以下のようになります。
「基準」:物事を比較・判断するときの拠り所。満たさねばならない一定して必要とされる条件。
「規準」:思考・行為などの際に従う、または手本とするべき拠り所。規範とするもの。
「基準」の使い方は?「本位」との違いは?
それでは、次に「基準」の使い方、また「本位」との違いについて見ていきましょう。
この語は、たとえば以下のように用いることができます。
「国内の成績を基準にして、どの選手を世界大会に出すかを検討する」
「美に対する判断基準は、時代や文化によって大きな差がある」
「実験器具の目盛りを読む際の基準や注意点についても覚えておくと良いでしょう」
「文学作品批評には、評価の基準が重大な意味をもつ」
「基準」と「本位」は「物事を比較・判断するときにもとにするもの」という意味では同じですが、「本位」でもとにするのは「重要視するもの」であり、「基準」でもとにするのは「何を重要視するかを決める拠り所」であるというニュアンスの違いがあります。
「規準」の使い方は?「本位」との違いは?
それでは、次に「規準」の使い方、また「本位」との違いについて見ていきましょう。
この語は、たとえば以下のように用いることができます。
「日本においては、食品機械用潤滑剤の安全性に関する規準は定められていない」
「監査とは、一定の規準に照らして証拠を収集し、その証拠に基づいて何らかの評価を行い、結果を利害関係者に伝達することをいう」
「たまたま問題を処理するための規準となるべき規則が抜けていた」
「先進国が途上国に援助をしようとすると、たいてい自国の常識を規準にして、方針を立ててしまう」
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