「静寂」の意味と使い方・例文・類義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
もの静かで、落ち着いていること。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「閑寂」
もの静かなさま。静かで趣のあるさま。かんせき。
蕉風俳諧の美的理念の一。さび。
出典:大辞林 第三版(発行所 株式会社三省堂)「閑寂」
つまり、「ひっそりとしていて穏やかなこと」をいい、「趣」を感じられること、文化的な印象があるのが閑寂です。そして、静寂よりも穏やかな空気を表現した言葉ではないでしょうか。その点が静寂との違いであり、言い換えるとすれば「閑静な〜」や「平静」という語が閑静と同じニュアンスを表現できる言葉です。
例文を見ていきましょう。
「境内には樹齢数百年にもなる樹木が生い茂り、閑寂とした雰囲気だった」
「その宿は、山荘をイメージさせる風情ある閑寂な趣があり、和の雰囲気を心ゆくまで味わうことができる」
#3 静謐(せいひつ)
次に、「静謐」には以下の意味があります。
静かで落ち着いていること。また、そのさま
世の中が穏やかに治まっていること。また、そのさま
出典:デジタル大辞泉(発行所 株式会社小学館)
「落ち着いている」、「治められている」という状況を指したことばです。つまり「整った様子」という管理がされた上での静けさがこの言葉にはあるのではないでしょうか。また閑寂と同じく穏やかな様子を表す語で、その点が静寂との違いです。くわえて、威厳や厳格を伴う言葉で、口語ではあまり使われることはありません。
例文を見ていきましょう。
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