
「荒唐無稽」の意味と使い方・例文・類義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
物事のつじつまが合わないこと。言動がまとはずれであること。また、そのような人。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)
つまり「頓珍漢」とは、「物事が矛盾していたり順序が逆であったりして釣り合いがとれていないこと」を意味する言葉です。
「頓珍漢」という漢字は当て字で、「とんちんかん」の由来は鍛冶屋にあると言われています。鍛冶屋の作業では、師匠が鉄を打つ間に弟子が槌を入れますが、交互に打つために音がずれて「とんちんかん」と聞こえるということです。
そこで、「音がそろわない」ことから「ちぐはぐ」「つじつまが合わない」という意味の「とんちんかん」という言葉が生まれました。
この言葉は、次のような使い方をします。
「彼はその質問に頓珍漢な受け答えをして周囲を困惑させた」
「両者の認識の違いから、話し合いは次第に頓珍漢な方向に展開していった 」
とんでもない。普通でない。
出典:三省堂「突拍子もない」
「突拍子もない」は、「調子はずれであること」「並外れであること」を意味する言葉です。
「突拍子」の語源は平安時代の歌である今様(いまよう)にあるとされています。今様では基本的になだらかな音階ですが、時折急に音程を高く上げて元に戻るという歌い方があり、そのことを「突拍子」といいました。
なお、「突拍子もない」の「ない」は否定を意味するものではなく、「せわしない」などの「ない」と同じく強調を表します。
「突拍子もない」を使った例文は、次の通りです。
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