
「普段」の意味と使い方・例文・「いつも」「日頃」との違い。日本文学専攻の現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
では、「普段」と似たような意味合いを持つように感じる「いつも」や「日頃」という言葉は、「普段」と何が違うのでしょうか。
それを知るためには、「いつも」や「日頃」という言葉の意味を、しっかりと確認する必要があります。そこで、「いつも」や「日頃」の意味を確認していきましょう。
「いつも」や「日頃」を辞書で引くと、下記のように記されています。
「いつも」の意味は?
時と場合にかかわらず(または、ある条件の下で)、常に物事が成立するさま。いかなる時も。どういう場合も。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「いつも(〈何時〉も)」
「日頃」の意味は?
比べてみると、「普段」「いつも」「日頃」の意味の中には、必ず「時間」のニュアンスが含まれていることがわかります。これらの違いを解くには、どうやら「時間」が鍵のようです。
そこで、「時間」に着目して「普段」「いつも」「日頃」の意味を比較してみましょう。下記に、それぞれの例文を記してみましたので、違いを探してみてください。
違いはわかりましたか?
「いつも」の例文は「ある状態が続いているということ」ということ、「日頃」の例文は「以前からその状態(例文の場合は「疲れ」)が続いていること」という意味合いが含まれているのが特徴です。
「いつも」はどっしりと根付く感覚、「日頃」は積み重なっている感覚と考えると、言葉の違いが掴みやすくなるかもしれません。
つまり、「いつも」は「常に(ある状態が続くこと)」、「日頃」は「以前から、長らく」、「普段」は「(特別ではない)通常、普通の状態」を表すというニュアンスの違いがある、ということです。
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