「壮大」(読み方:「そうだい」)という言葉は、「壮大な計画」「壮大な景色」などの形でよく用いられています。

何かスケールの大きなことについていう場合に使う語ですが、取り立てて使い方に迷うことはあまりないかもしれません。

しかし、たとえば近い意味のある「盛大」「雄大」という語と比べた時に、それらの語と具体的にどのような違いがあるのか分かりにくいところがあるのではないでしょうか?

そこで、ここでは「壮大」の意味、由来や使い方、対義語、類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「壮大」の意味と使い方・例文

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まず、「壮大」の意味と使い方を解説します。

「壮大」の意味とは?

「壮大」には以下のような意味があります。

大きくて立派なこと。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「壮大」

つまり、「(ある物の面積や規模などが)大きく見事なこと」を表す語となっています。

「壮大」の語源

壮大を分けると、「壮」と「大」という2つの言葉で構成されていることが分かりますよね。

それぞれの意味を見てみると、「壮」は「大きくて立派、気力が溢れていること、「大」は「ある物が広い空間を占めていること」という意味を持っています。

この2つの言葉を組み合わせることで、生まれたのが「壮大」。

つまり、この言葉の語源と言えるものなのです。

「壮大」の英語表現

次に、「壮大」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「壮大」の意味を英語で表した場合、「magnificent」「grand」「majestic」と用いることができます。

ここで、「壮大」の英語表現を例文で見ていきましょう。

「その写真は誰にも真似ができないような、壮大な大自然の景色が写っていた」:「The picture shows a magnificent view of the wilderness that no one else can imitate」

「彼の計画はどれも壮大なスケールで描かれていて、ついていける人がとでも少ないのが現状だ」:「His plans are drawn on a grand scale, and there are few people who can follow」

「手つかずの自然は、とても美しく壮大で私に多くの感動を与えてくれた」:「The unspoiled nature was so beautiful and majestic that gave me a lot of excitement」

\次のページで「「壮大」の使い方と例文」を解説!/

「壮大」の使い方と例文

次に、「壮大」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「大阪城には高さ30mを誇り、日本で最も高いといわれている壮大な石垣がある」

「郊外の土地に大規模なショッピングモールやホテルなどの施設からなる壮大な街づくりを計画する」

「彼はバックパック一つで数年を掛けて世界一周に旅立つという壮大な計画を立てた」

「その幅4km、最大落差80mにもなるイグアスの滝は、有名なナイアガラの滝と比べても圧倒的な迫力と壮大さを誇っている」

「彼のどんなときでも気宇壮大な姿勢を崩さないさまは、素晴らしいとしか言い表すことができない」

「壮大」の類義語

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「壮大」の単語の意味を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

「壮大」の類義語1:盛大

「盛大」には以下の意味があります。

集会・儀式などが、盛んで大きいさま。極めて盛んなこと。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「盛大」

「彼女たちの10回目の結婚記念日だったので、各地の友人たちが集まり盛大なパーティーを催した」

「彼の事業は全国各地に支店を擁していながら、海外進出を図るなど盛大に進めていた」

「今回の祭りを盛大にするために、全国各地から観光客を集める戦略を立てた」

\次のページで「「壮大」の類義語2:雄大」を解説!/

「壮大」の類義語2:雄大

「雄大」には以下の意味があります。

規模が大きく堂々としていること。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「雄大」

「雄大な海を眺めているだけで荒んでいた精神が楽になっていったように感じた」

「どんなことでも気にして焦ってしまう人間だからこそ、彼のようなどんなことでも受け入れる雄大な心にあこがれを抱いている」

「この山脈は雄大で景色が美しいだけでなく空気が澄んでいるので、リフレッシュするには最高の場所だ」

「壮大」「盛大」「雄大」の3つの語における違い

では「壮大」と類義語を比較して違いをおさらいしましょう。

「盛大」:「その舞台の初日は大成功で終演し、出演者たちには観客から盛大な拍手が送られた」(その舞台の初日は大成功で終演し、出演者たちには観客から盛んな拍手が送られた)

「雄大」:「美しく雄大な富士の姿を写真に収める」(美しく威厳に満ちた富士の姿を写真に収める)

「壮大」:「彼は向こう1年間で総店舗数を今の100倍にするという壮大な計画を立てた」(彼は向こう1年間で総店舗数を今の100倍にするという大きく立派な計画を立てた)

つまり、「盛大」は「ある物事が盛んなこと、つまり勢いが良く大きい様子、非常に勢いが大きいこと」(もしくは集会などが盛んなこと)、「雄大」は「大きく堂々としている、つまり大きくて厳しい(いかめしい、威厳がある)こと」、「壮大」は「大きくて立派なこと」を表すというニュアンスの違いがあります。

\次のページで「「壮大」の対義語」を解説!/

「壮大」の対義語

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ここで「壮大」にはどのような対義語があるのか解説していきます。

「壮大」の対義語:矮小

「矮小」:丈が小さいこと、こじんまりしていること。

「私は彼と比べると矮小な人間であることが分かる」

「次の導入する機材は、矮小な構造でコストが安く小回りが利くものを選ぶことになった」

「彼は自分が起こした問題を矮小化して、逃げ切ろうとしていた」

「壮大」を上手く使いこなそう

以上、「壮大」の意味と使い方、「盛大」「雄大」との違いについてまとめました。

この言葉は「大きくて立派なこと」を表し、大きくて見事なもの、優れたものについていう場合に「壮大な計画」「壮大な眺め」などの形で用いられています。

また「盛大」については、「盛んで大きいこと」をいい、大きな拍手や規模の大きい催しなどについていう場合に「盛大な拍手」「盛大な送別会」などの形で用いられ、「雄大」は「規模が大きく堂々としていること」、つまり大きくて威厳があることを表す言葉です。

これらの語は似た意味ではありますが、それぞれ異なるニュアンスがあるため、場面によって適度に使い分けると良いでしょう。

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言葉の意味

「壮大」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役のブロガーがサクッとわかりやすく解説!

「壮大」の使い方と例文

次に、「壮大」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「大阪城には高さ30mを誇り、日本で最も高いといわれている壮大な石垣がある」

「郊外の土地に大規模なショッピングモールやホテルなどの施設からなる壮大な街づくりを計画する」

「彼はバックパック一つで数年を掛けて世界一周に旅立つという壮大な計画を立てた」

「その幅4km、最大落差80mにもなるイグアスの滝は、有名なナイアガラの滝と比べても圧倒的な迫力と壮大さを誇っている」

「彼のどんなときでも気宇壮大な姿勢を崩さないさまは、素晴らしいとしか言い表すことができない」

「壮大」の類義語

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「壮大」の単語の意味を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

「壮大」の類義語1:盛大

「盛大」には以下の意味があります。

集会・儀式などが、盛んで大きいさま。極めて盛んなこと。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「盛大」

「彼女たちの10回目の結婚記念日だったので、各地の友人たちが集まり盛大なパーティーを催した」

「彼の事業は全国各地に支店を擁していながら、海外進出を図るなど盛大に進めていた」

「今回の祭りを盛大にするために、全国各地から観光客を集める戦略を立てた」

\次のページで「「壮大」の類義語2:雄大」を解説!/

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