仕事や家事、勉強など、何かの理由で「今は忙しい」ということを誰かに伝える場合には、「忙しい」という言葉を使う以外にも、その状況(時間的な余裕の無さや慌ただしさなど)をより具体的に表現することができるさまざまな言い方があります。

ここでは、「忙しい」を他の言葉を使って言い換えたい場合に使える類義語を10挙げて、その使い方を紹介していきます。

「忙しい」の類義語・言い換え表現の使い方

それでは、以下に「忙しい」の類義語や言い換え表現を挙げていきます。

#1 多事多端(たじたたん)

まず、「多事多端」は「仕事が多くて忙しいこと」をいい、たとえば手紙などの改まった文章において以下のように用いることができます。

「多事多端の折かとは存じますが、是非ともご出席賜りますようお願い申し上げます」
「いよいよ暮れも押し迫り、多事多端の日々をお過ごしのことと拝察いたします」

#2 過密(かみつ)

「過密」は「限られた範囲内に集中していること」をいい、仕事が一定の時期に集中している場合などに以下のように用いることができます。

「限られた行程でいくつもの取材をこなすため、彼は分刻みの過密なスケジュールで動いていた」
「年末年始は職場の繁忙期にあたるだけでなく、帰省やおせちの準備もしなければならず、しばらく過密スケジュールが続くことになった」

#3 脇目も振らず(わきめもふらず)

「脇目も振らず」は、「ある物事だけに専心する、熱中する様子」をいい、他のことに目を向けることなく、一つのことに集中する様子を表す場合に以下のように用います。

「試験の日が近いため、このところ彼は脇目も振らず勉強に励んでいます」
「彼は和菓子職人を目指して、脇目も振らず必死になって修行を積んでいる」

#4 立て込む(たてこむ)

「立て込む」は「たくさんの仕事や用事が一時に重なる」ことをいい、ある時期に多くの仕事や用事がかち合っていて特に忙しいという状況についていう場合に、以下のように用いることができます。

「悪いが、このところ急の仕事が立て込んでいて手が離せない」
「この時期が過ぎれば閑散期に入り暇になるが、繁忙期の今は仕事が立て込んでいて息を抜く暇もないくらいだ」

#5 目が回る

「目が回る」は「非常に忙しい様子」を表し、甚だしい忙しさについていう場合に以下のように用います。

「繁盛するのは有り難いことだが、このところの大盛況でまさに目が回る忙しさだ」
「来月の開店に向け、その準備で今は目が回るような日々を送っています」

#6 てんてこ舞い

「てんてこ舞い」は、「慌ただしく立ち働くこと」をいい、何かを急いで行おうと落ち着きなく動き回る様子についていう場合に、以下のように用います。

「ランチの時間はお客さんが殺到してスタッフは皆てんてこ舞いだ」
「義父母が泊まりに来ることになり、数日前から彼女は準備にてんてこ舞いをしていた」

#7 掛り切り(かかりきり)

「掛り切り」は、「一つのことだけに関わること」をいい、ある一つの事柄に手がかかりそれだけを行うことをいう場合に、以下のように用いることができます。

「彼女は子どもが産まれてから子育てに掛かりきりになっている」
「納期が間近で仕事に掛かりきりになる」

#8 ばたばた

「ばたばた」は、「慌ただしく落ち着かない様子」をいい、急き立てられて落ち着きのない様子についていう場合に以下のように用います。

「彼女は夫と子どもを送り出してから、ばたばたと朝食と家事を済ませて自分も仕事に向かった」
「たまにはコーヒーでも飲みながらゆっくりしたいと思いつつも、朝はいつも時間がなくばたばたと支度をして家を出ることになる」

#9 かまける

「かまける」は、「一つのことだけにとらわれて他のことがおろそかになる」ことをいい、あることに忙しく他のことがいい加減になっている状況についていう場合に以下のように用います。

「仕事にかまけてご連絡が遅れ申し訳ございません」
「仕事にかまけて随分とご無沙汰してしまいました」

#10 猫の手も借りたい

「猫の手も借りたい」は「非常に忙しく、手が不足している様子」をいい、あまりの忙しさで人手が足りない状況についていう場合に、以下のように用います。

「新サービスが始まってから問い合わせの電話が殺到して対応が追いつかない。本当に猫の手も借りたいくらいだ」
「雑誌に掲載されて遠くから足を運んでくれるお客さんも増えたのは良いが、急に客足が伸びて猫の手も借りたいほどの忙しさだ」

場面に応じて、いろいろ使いこなしてみよう

以上、「忙しい」の類義語・言い換え表現の使い方をまとめました。

忙しい状況についていう場合には、単に「忙しい」という言い方をするだけではすべてが一括りになってしまいますが、実際にはその忙しさの状況というのはさまざまです。

たとえば相手に今は一時的に忙しい状況にあることを伝える、忙しいことが理由で連絡ができなかったことを詫びるなど、上記に挙げたような言葉をその状況に応じて使い分けるとより具体的に伝わりやすくなります。

忙しいことを言い換えたい場合には、これらを参考にその時々に合った語を選んでみると良いかと思います。

" /> 「忙しい」の類義語・言い換え表現の使い方とは?わかりやすく解説! – Study-Z
言葉の意味

「忙しい」の類義語・言い換え表現の使い方とは?わかりやすく解説!

仕事や家事、勉強など、何かの理由で「今は忙しい」ということを誰かに伝える場合には、「忙しい」という言葉を使う以外にも、その状況(時間的な余裕の無さや慌ただしさなど)をより具体的に表現することができるさまざまな言い方があります。

ここでは、「忙しい」を他の言葉を使って言い換えたい場合に使える類義語を10挙げて、その使い方を紹介していきます。

「忙しい」の類義語・言い換え表現の使い方

それでは、以下に「忙しい」の類義語や言い換え表現を挙げていきます。

#1 多事多端(たじたたん)

まず、「多事多端」は「仕事が多くて忙しいこと」をいい、たとえば手紙などの改まった文章において以下のように用いることができます。

「多事多端の折かとは存じますが、是非ともご出席賜りますようお願い申し上げます」
「いよいよ暮れも押し迫り、多事多端の日々をお過ごしのことと拝察いたします」

#2 過密(かみつ)

「過密」は「限られた範囲内に集中していること」をいい、仕事が一定の時期に集中している場合などに以下のように用いることができます。

「限られた行程でいくつもの取材をこなすため、彼は分刻みの過密なスケジュールで動いていた」
「年末年始は職場の繁忙期にあたるだけでなく、帰省やおせちの準備もしなければならず、しばらく過密スケジュールが続くことになった」

#3 脇目も振らず(わきめもふらず)

「脇目も振らず」は、「ある物事だけに専心する、熱中する様子」をいい、他のことに目を向けることなく、一つのことに集中する様子を表す場合に以下のように用います。

「試験の日が近いため、このところ彼は脇目も振らず勉強に励んでいます」
「彼は和菓子職人を目指して、脇目も振らず必死になって修行を積んでいる」

#4 立て込む(たてこむ)

「立て込む」は「たくさんの仕事や用事が一時に重なる」ことをいい、ある時期に多くの仕事や用事がかち合っていて特に忙しいという状況についていう場合に、以下のように用いることができます。

「悪いが、このところ急の仕事が立て込んでいて手が離せない」
「この時期が過ぎれば閑散期に入り暇になるが、繁忙期の今は仕事が立て込んでいて息を抜く暇もないくらいだ」

#5 目が回る

「目が回る」は「非常に忙しい様子」を表し、甚だしい忙しさについていう場合に以下のように用います。

「繁盛するのは有り難いことだが、このところの大盛況でまさに目が回る忙しさだ」
「来月の開店に向け、その準備で今は目が回るような日々を送っています」

#6 てんてこ舞い

「てんてこ舞い」は、「慌ただしく立ち働くこと」をいい、何かを急いで行おうと落ち着きなく動き回る様子についていう場合に、以下のように用います。

「ランチの時間はお客さんが殺到してスタッフは皆てんてこ舞いだ」
「義父母が泊まりに来ることになり、数日前から彼女は準備にてんてこ舞いをしていた」

#7 掛り切り(かかりきり)

「掛り切り」は、「一つのことだけに関わること」をいい、ある一つの事柄に手がかかりそれだけを行うことをいう場合に、以下のように用いることができます。

「彼女は子どもが産まれてから子育てに掛かりきりになっている」
「納期が間近で仕事に掛かりきりになる」

#8 ばたばた

「ばたばた」は、「慌ただしく落ち着かない様子」をいい、急き立てられて落ち着きのない様子についていう場合に以下のように用います。

「彼女は夫と子どもを送り出してから、ばたばたと朝食と家事を済ませて自分も仕事に向かった」
「たまにはコーヒーでも飲みながらゆっくりしたいと思いつつも、朝はいつも時間がなくばたばたと支度をして家を出ることになる」

#9 かまける

「かまける」は、「一つのことだけにとらわれて他のことがおろそかになる」ことをいい、あることに忙しく他のことがいい加減になっている状況についていう場合に以下のように用います。

「仕事にかまけてご連絡が遅れ申し訳ございません」
「仕事にかまけて随分とご無沙汰してしまいました」

#10 猫の手も借りたい

「猫の手も借りたい」は「非常に忙しく、手が不足している様子」をいい、あまりの忙しさで人手が足りない状況についていう場合に、以下のように用います。

「新サービスが始まってから問い合わせの電話が殺到して対応が追いつかない。本当に猫の手も借りたいくらいだ」
「雑誌に掲載されて遠くから足を運んでくれるお客さんも増えたのは良いが、急に客足が伸びて猫の手も借りたいほどの忙しさだ」

場面に応じて、いろいろ使いこなしてみよう

以上、「忙しい」の類義語・言い換え表現の使い方をまとめました。

忙しい状況についていう場合には、単に「忙しい」という言い方をするだけではすべてが一括りになってしまいますが、実際にはその忙しさの状況というのはさまざまです。

たとえば相手に今は一時的に忙しい状況にあることを伝える、忙しいことが理由で連絡ができなかったことを詫びるなど、上記に挙げたような言葉をその状況に応じて使い分けるとより具体的に伝わりやすくなります。

忙しいことを言い換えたい場合には、これらを参考にその時々に合った語を選んでみると良いかと思います。

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