
「佇まい」の意味と使い方・例文・「雰囲気」「居住まい」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
立っている人や建物の様子について表現する場合に使われる言葉ですが、近い意味を持つ「雰囲気」や「居住まい」などの言葉とはどのような違いがあるのか、疑問を抱くことがあるかもしれません。
そこで、ここでは「佇まい」の意味と使い方、また「雰囲気」「居住まい」との違いなどについて、翻訳経験のある現役ライターの筆者が説明していきます。
「佇まい」の意味と使い方・例文・「雰囲気」「居住まい」との違い

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それでは、「佇まい」の意味と使い方、また「雰囲気」「居住まい」との違いなどについて説明していきましょう。
立っている様子。そこにあるものの様子。ありさま。
人の生き方、暮し方。また、生業。たたずみ。
出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「佇まい」
つまり「佇まい」とは、「人が建物が立っている様子や姿、その場所にある物の様子」「人の生き方や暮らし向き、職業」を表す言葉ですが、主に前者の意味で使われます。
「佇まい」の語源

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「佇まい」はもともと、「人がその場所にずっと立っている様子」を意味する「たたずむ」という言葉でした。
そこに反復継続を表す助動詞の「ふ」が付いて「たたずまふ」に変化し、「そこに存在するものの様子や姿、雰囲気」という意味になりました。そして「たたずまふ」の音が変化したのが、現在使われている「たたずまい」という言葉なのです。
「格式ある旧家の出というだけあって、彼は物静かで気品のある佇まいをしていた」
「庭園の所々に植えられている松の木は、職人によってしっかりと手入れが施され堂々とした佇まいを見せていた」
「その店に行くのは数年ぶりだったが、以前と変わらないその佇まいに懐かしさで一杯になった」
「その日の彼女はシンプルで上品なデザインのワンピースに身を包み、普段とは違う清楚な佇まいだった」
「佇まい」と「雰囲気」「居住まい」との違い

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それでは、「佇まい」と似た意味を持つ「雰囲気」「居住まい」との違いについて見ていきましょう。
「雰囲気」「居住まい」には、次のような意味があります。
その場面またはそこにいる人たちの間にある一般的な気分・空気。周囲にある、或る感じ。ムード。アトモスフェア。
出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「雰囲気」②
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