「一興」の意味と使い方・例文・類義語は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「興」の使い方は?「一興」との違いは?
それでは、次に「興」の使い方と、「一興」との違いについて見ていきましょう。
この語はたとえば以下のような使い方があります。
「妹の誕生日というめでたい日に失敗などして興をそぐようなまねはしたくない」
「あの映画は、映画館でも自宅でも観たが、何度見ても興が尽きない」
「中学卒業の謝恩会では、ブラスバンドの演奏が興を添えた」
このように、「興」は単に「面白いこと」を意味する一方、「一興」は「ちょっとした面白み」を意味し、「興」は「一興」の意味を包括しています。
そのため、「一興」は「興」で言い換えることができますが、場面によって「興」は「一興」で言い換えることができません。
「興趣」の使い方は?「一興」との違いは?
それでは、次に「興趣」の使い方と、「一興」との違いについて見ていきましょう。
この語はたとえば以下のような使い方があります。
「この映画は堅い硬派な内容だが、役者の味のある演技が興趣を添えている」
「歴史小説はいくら読んでも興趣に尽きない」
「その歴史書には王の軍中に随行した詩人の歌がところどころにはさまれていたため、いっそう雅で詩的な興趣が感じられた」
「興趣」は、その字面通りに「趣のある面白み」を意味しますが、その「趣」の意味ゆえに心動かされる、心に感じ入るような面白みを述べる場合に用いられます。
そのため、「興趣」は、より一般的な意味を持つ「興」に「趣」という意味を修飾した言葉であり、また「一興」とは異なるニュアンスを持った語でもあると言えるでしょう。
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