
「大団円」の意味と使い方・例文・類義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
しかしながら、それほど頻繁に用いられる語ではなく、この言葉が具体的にどのようなことを表すのか、また近い意味のある語には他にどのようなものがあるのか、疑問に思うことがあるかもしれません。
そこで、ここでは「大団円」の意味と使い方、また類義語などについて、翻訳経験のある現役ライターの筆者が説明していきます。
小説・演劇などの最後の場面。多く、すべてがめでたく解決する結末についていう。
出典:明鏡国語辞典「大団円」
つまり、「演劇や舞台、小説などにおける最後の場面、特に、それまでの描かれていた出来事が円満な形で解決するような結末のこと」を表す語となっています。
「大団円」の語源・由来

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「大団円」の「団円」とは、「まるいこと」「円満であること」を意味し、それが転じて「欠けることなく丸くおさまる」「すべてがめでたく収まる結末」となりました。その「団円」に「大」を付けることでその意味を強調し、「クライマックス」のニュアンスを含むようになっています。
「その演劇はすったもんだの後に大団円を迎えて終わり、すっきりとした気持ちで見終えることができる内容だった」
「その小説は、大筋としては余命宣告を受けた主人公が自分の生きる意味を見つめ直すという内容になっているが、意外にも最後は主人公が奇跡的な回復を果たしてめでたく大団円を迎えて終わった」
「この小説は、最後には主人公が恋人と結婚式をあげて大団円となるが、そこにたどり着くまでの二人の紆余曲折が心情豊かに描かれていて読み応えがあった」
「家庭内に問題を抱えた主人公の長きにわたる苦労が報われて、仕舞いには大団円を迎えるという小説を読み、晴れやかな読後感に浸る」
芝居で、最後の幕。また、最終の場面。
出典:明鏡国語辞典「大詰め」①
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