「紛糾」の意味と使い方・例文・「いざこざ」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
ニュース等で話し合いがまとまらない場面の映像と共に、この言葉を耳にすることが多いですね。しかしながら、普段の会話などで頻繁に用いる言葉ではないため、具体的にどのようなことを表すのか、どのような場面で使うのか、また類義語である「いざこざ」とはどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶことがあるかもしれません。
そこで、ここでは「紛糾」の意味や由来・使い方、また「いざこざ」との違いや対義語について、「誰にでも分かる言葉で伝える」を心掛ける現役ライターが分かりやすく説明していきます。
#1 「紛糾」の意味は?
まず、「紛糾」の意味を見ていきましょう。この言葉には、以下のような意味があります。
物事がもつれて、まとまらないこと。
出典:明鏡国語辞典「紛糾」
つまり、「物事が複雑に関係し合って決着がつかない・解決しないこと」を表す言葉です。この言葉が使われると、お互いに主張を一歩も引かない・相手の主張を認めないイメージから、人間関係もこじれていることが想像できますね。
#2 「紛糾」の由来は?
ここで、「紛糾」という熟語の由来を見ていきましょう。まず、「紛」は、「まぎれる・まぎらわしい」と読みます。この漢字は、「糸」と「分」から成り立っているように、糸が2つに分かれること、つまり、物事がまとまらないという意味を持った漢字です。次に、「糾」は、「あざなう・ただす」と読みます。もともと「糾」は、2本の糸を1つにより合わす形から作られており、「もつれる・からみつく」という意味を持つ漢字です。
漢字の意味からも、物事がまとまらず、解決しそうにない様子がよく分かりますね。
#3 「紛糾」の使い方・例文
次に、「紛糾」の使い方を例文を使って見ていきましょう。
この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「白熱した議論が交わされ、会議は次第に紛糾していった」
「その一家の家族関係は遺産の分割を巡り一段と紛糾した」
「互いに条件を譲らず、取引先との交渉は紛糾した」
「双方が感情的になることで、離婚の話し合いに紛糾を招くことになる」
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