「画竜点睛」の意味・由来・使い方と類義語・対義語。国語科の教員がサクッとわかりやすく解説!
物事が今にも成就するというときに、手を抜いてしまったため成就しない・失敗する。
遠足は、家に帰るまでが遠足です。九仞の功を一簣に虧くことがないように、最後まで気を緩めないようにしてください。
「蛇足」の由来
image by iStockphoto
「蛇足」という言葉は、中国古典『戦国策』に由来します。
楚という国にいた神官が、大きな杯に入った酒を召使いの者たちに振る舞いました。
その際、「何人かでこの酒を飲めば飲み足りないし、一人で飲めばたくさん余る。どうか地面に蛇の絵を描いて、最初に完成させた者が酒を独り占めできることにしようではないか」となりました。
ある一人が絵を完成させ、酒を引き寄せ今にも飲もうとしたとき、「私は蛇の足まで描くことができるのだぞ」と、杯を持ちながら蛇に足を書き足しました。
それがまだ出来上がらないうちに、別の一人の蛇が出来上がりました。
後から完成させた召使いは、「蛇には元々足などない。君はどうして蛇の足を描けるのかね」と言い、杯を奪い取って酒を飲み干してしまいました。
「蛇足」の意味
image by iStockphoto
先に蛇の絵を完成させた召使いは、足という、蛇には存在しないものを付け足そうとしたことにより、酒を飲むことができませんでした。
結果として下記のような意味を持つ言葉となりました。
\次のページで「「蛇足」の使い方」を解説!/