「付和雷同」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
独立独歩(どくりつどっぽ)
次に、対義語となる「独立独歩」には以下の意味があります。
他に頼らず、自分の信じるところを独自に行うこと。独立独行。
出典:明鏡国語辞典
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つまり、この言葉は「他人に頼ることなく、自分が正しいと信じていることを自分の力で行うこと」を表し、以下のように使うことができます。
「唯唯諾諾としたサラリーマンに終止符を打ち、独立独歩の精神でフリーランスに転向する」
「彼は雇われるよりも独立独歩で道を切り開いていくタイプだ」
「独立」他のものから離れて、はっきりと分かれていること。
「独歩」一人だけで歩くこと。他の力を借りずに一人で事をおこなうこと。
独立とははっきりと分かれている、独歩とは読んで字のごとく、一人で歩くことです。一人別れて歩くということですね。また独歩には優れたという意味もあります。
四字熟語「付和雷同」のまとめ
以上、「付和雷同」の意味と使い方、類義語・対義語についての解説です。
この言葉は、「自分の定まった考えがなく、またそのことについて深く考えることをせずに他人の意見や行動に合わせること」を表しています。こうしてみると、「付和雷同」も「唯々諾々」もマイナスなイメージになりがちです。しかし協調性があるともいえます。自己主張が強すぎる場合の抑止にもなるのではないでしょうか。無用な衝突を避けることにも繋がります。それでもマイナスのイメージがあるのは、もっと自分をしっかり持とうという教訓なのかもしれませんね。
類義語である「唯唯諾諾」は意味が若干異なります。この場合は他人に合わせるというのではなく、自身でそのことの善し悪しを判断せずに、ただ相手の言っていることに従うことを表している語です。
そして反対語となる「独立独歩」は、自分の信念があり、他人に頼ることなく自分の力で、その正しいと信じることを行うことを表す語ですね。自分をしっかり持つときには、頑固や独善的にならないようにするとさらにいいと思います。
これらの語を使って、自分で物事を考えずに行動する様子や逆に自力で何かを行う様子を表すことができますので、それぞれ状況に応じて柔軟に使い分けるといいのではないでしょうか。