「饒舌」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?日本文学専攻の現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
「饒舌」の類義語
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1. 誰かを褒めたいときの言い換え表現
それでは、誰かが上手にスラスラと話していたり、非常に弁が立つ様子を褒めたい場合には、どのような言葉を使えばよいでしょうか。
雄弁(ゆうべん)
説得力をもって力強く話す様子を「雄弁」という言葉で表現することができます。
「彼は大勢の聴衆を前にしても、動じることなく雄弁に語った。」
ほかにも、相手の話しぶりを褒めたいのであれば、「話すのがお上手ですね」「人を引きつける話し方ですね」などと言い換えるとよいでしょう。
2. その他の「饒舌」の類義語
多弁(たべん)
単に「口数の多いこと」を表す言葉です。
「余分に多く話す」という意味の「饒舌」よりも、ニュートラルな表現と言えそうですね。
また、口数が非常に多いことを「饒舌多弁」という四字熟語で表すこともあります。
「饒舌」と「多弁」を重ねることで、さらに意味を強調しているのですね。
「彼は酒に酔うと多弁になるところがある。」
おしゃべり・口忠実(くちまめ)・口軽(くちがる)
いずれも、よくしゃべるというだけでなく、「口が軽い・すぐに人に言いふらす」といった意味を持つので、良い意味では使われません。
「饒舌」には口が軽いという意味は含まれないので、若干ニュアンスが異なるのがお分かりいただけるでしょうか。
ちなみに、「口軽」の反対語で「口重(くちおも)」という言葉もあります。
「彼女はおしゃべりだから、彼女に秘密を打ち明けたらあっという間に広まってしまうよ。」
「君はその口忠実なところが玉にきずだよ。」
「彼は口軽なので信用できない。」
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