
「鶏口牛後」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
「寄らば大樹の陰と思い、安定感があり福利厚生の充実した大企業に入った」
「近頃の就活生は寄らば大樹の陰の傾向があって、中小企業は人材確保に苦労する」
その他、対義語には「犬になるなら大家の犬になれ」「箸と主とは太いがよい」などがあります。
「鶏口牛後」を英語で言うと?

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「鶏口牛後」は中国の故事からきたことわざですが、実は英語でも同じような意味のことわざがあるのです。
Better be the head of a dog than the tail of a lion.(ライオンのしっぽになるよりも、犬の頭になるほうが良い)
鶏が犬に、牛がライオンになっていますが、「鶏口牛後」とそっくりですね。
また、こんな言い方もあります。
Better be first in a village than second at Rome.(ローマで2位になるよりも、村で1位になるほうが良い)
これは、カエサル(ジュリアス・シーザー)の名言です。
「鶏口牛後」はひとつの考え方
以上、「鶏口牛後」の意味と使い方、類義語・対義語についてまとめました。
この言葉の意味は「大きな組織の末端よりも小さな組織の長となるほうが良い」ということです。
同じような意味の語としては「鯛の尾より鰯の頭」などがあり、この語も「鶏口牛後」と同じような使い方をすることができます。
また、対義語としては「寄らば大樹の陰」などが挙げられ、意味は「頼るならば力のあるものが良い」ということです。
これらの言葉は、たとえば就職先を選ぶときに大企業と中小企業を比較して、それぞれの良いところを強調したい場合などに用いると良いかもしれません。