言葉の意味

「逡巡」の意味と使い方・例文・類義語は?新聞記者歴29年の筆者がわかりやすく解説!

尻込み(しりごみ)

「尻込み」は「後込み」とも書きます。辞書には「気後れしてためらうこと、逡巡」とあるので、一般的には「逡巡」と同様の使い方をして構わないでしょう。ただ、「尻込み」させる何か(もの・現象・相手)があり、気持ちが圧倒されている様子を強調したいときに、多く使われるようです。

また、「逡巡」と同じくポジティブな意味で使われることはありませんが、日常会話の中では「逡巡」より使いやすい言葉かもしれません。

「Webクリエイターの仕事に興味があり転職を考えているが、センスが必要とされるため自分には無理かもしれないと尻込みする」

「カフェの経営を希望しているが、廃業率の高さに尻込みしている」

二の足を踏む(にのあしをふむ)

「二の足を踏む」とは、古代舞楽にルーツを持つ「二の舞(にのまい)」という言葉から派生しました。舞を舞うとき、前者(一の舞という)と同じように右足と左足がうまく交互に出せず、ためらうところからきています。

ですから本来は、前例や過去の経験を踏まえたうえで「二の足を踏む」となりますが、現在ではあまりその部分を意識することなく、単にためらうことをこう表現するようです。

またこちらも、「尻込み」と同様に、比較的違和感なく日常会話レベルで使うことができるでしょう。

「その職種は特に未経験者の採用に二の足を踏む企業が多い」

「プレゼントを買おうと店の前まできたが、高級感溢れる店構えに気後れして二の足を踏む」

 

「逡巡」の対義語と英語

「逡巡」の対義語は、「断行」「決断」「迷わず~」「すぐに~」などが挙げられるでしょう。

一方、英語ではhesitationが「逡巡」と訳されます。

「逡巡」の上手な使い方

以上、「逡巡」の詳細な意味や成り立ち、使い方、類義語について解説してきました。

この言葉は、本来は「同じ場所でうろうろしてすすまないさま」を言い表していましたが、いつの間にか心の動きを表現するようになりました。物事をすぐに決められず、決断を先延ばしにする場合に用いることができます。

また、決められないのは決断力のなさ、自信のなさにもつながりますから、「逡巡する」のはビジネスの場ではあまり好まれません。

似た意味の言葉に、「尻込み」「二の足を踏む」があります。それぞれ、由来やニュアンスは異なりますが、現在ではそれほど意識して使い分ける必要はないようです。むしろ、文章なのか、日常会話なのかといった使いどころで選択するのがよいでしょう。

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