「講話」の意味と使い方・例文・類義語・言い換え表現は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
上記のように、これらの言葉は「対象に向かって話をする」という共通の意味があります。しかし、どのような対象に、どのようなことを、どのように話すかという点で意味が違うのです。
「講話」と「講演」の違いは?
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それでは、「講話」と「講演」の意味はどのように違うのでしょうか。
この二つの語は、「大勢の前であるテーマについて話す」という共通の意味を持っていますが、どのように話すかという点で違いがあります。
「講話」がわかりやすく話すという意味を含むのに対し、「講演」はわかりやすいかどうか、聞き手に理解させるように話すといったニュアンスを含まないのです。
そして、これらのことから「講話」という言葉は、「わかりやすく講演する」のように「講演」で言い換えることができます。
「講話」と「演説」の違いは?
次は、「講話」と「演説」の違いです。
この二つの語は、「大勢の前で話す」という共通の意味を持っていますが、そもそもどのようなことを話すかという点で違います。
それは、「演説」が「自分の意見や主張」とテーマが絞られているのに対し、「講話」ではテーマは絞られていない、つまりテーマは任意です。
また、「講話」はわかりやすくというどのように話すかという制限がありますが、「演説」にはその話し方に制限はありません。
以上のことから、話すテーマが「自分の意見や主張」であり、わかりやすく話す場合には、「講話」を「演説」に言い換えることができます。
「講義」「訓話」との違いは?
それでは、「講話」と「講義」「訓話」の意味はどのように違うのでしょうか。
これらの語は、共通して「人々の前で話す」という意味を持っています。しかし、「講話」が大勢の前でという意味を含むのに対し、「講義」「訓話」には大勢という制限はありません。
つまり、「講義」「訓話」では、話す対象が一人でも大勢でもどちらでも構わないのです。
また、どのようなことを話すか、つまり話すテーマの範囲も異なります。「講義」は「学説・書物・物事などの意味や内容」、「訓話」は「教え導くような教訓的な話」と、話すテーマに制限がありますが、「講話」では話すテーマに制限はありません。
そして、「講話」と「講演」「演説」の違いと同様に、わかりやすく話すという意味も「講義」「訓話」は持っていません。
そのため、大勢の前でわかりやすく話すという制限の下、「講話」するテーマが「学説・書物・物事などの意味や内容」であれば「講義」で、「教え導くような教訓的な話」であれば「訓話」で「講話」を言い換えることができます。
「講話」は話すテーマや話し方によっては言い換えることができる
以上、「講話」の意味と使い方、類義語、言い換え表現についてまとめました。
この言葉は「大勢の人の前で何かのテーマについて分かりやすく話をすること」を表します。
「講義」もほとんど同じような意味がありますが、この場合は単に大勢の人の前で何かのテーマについて話をすることを表し、それが分かりやすいかどうか、聞き手に理解させるように話すといったニュアンスは含みません。
また「演説」は、多くの人の前で自分の意見や主張を述べることを表し、「講話」では任意であったテーマが制限された上、その話が分かりやすいかどうかといった意味を含みません。
そして「講義」「訓話」は、話す対象が一人でも大勢でもよく、また話すテーマをそれぞれ「学説・書物・物事などの意味や内容」「教え導くような教訓的な話」と制限された上、話が分かりやすいかどうかといった意味を含みません。
以上のことから、「講話」はわかりやすく話すのであれば「講演」で、話すテーマによっては「演説」「講義」「訓話」で言い換えることができるのです。