「紋切り型」の意味と使い方・例文・類義語・言い換え表現は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「彼の謝罪は通り一遍のものだったので、誰も彼を許そうとは思わなかった」
「隣人とは顔を合わせれば通り一遍の簡単な挨拶はするけれども、まともな会話をしたことはなく名前さえ知らない」
「紋切り型」と「通り一遍」は、形式的あること、決まりきっていることなどの共通の意味を持っています。しかし、「紋切り型」と違い、「通り一遍」には「おざなりに」という意味を持つ場合があるので注意が必要です。
「紋切り型」は、ほぼ「ありきたり」「型にはまる」「通り一遍」で言い換えられる
以上、「紋切り型」の意味と使い方、類義語、言い換え表現についてまとめました。
この言葉は、「やり方が決まりきっていること」を表し、何かをする方法がいつもと同じで新しさがないことについて述べる場合に、「紋切り型の挨拶」「紋切り型の文章」などの形で用いることができます。しかし、ほとんどの場面で否定的な印象を含むので、そのことを念頭に置いて使用しましょう。
近い意味の言葉には「ありきたり」や「型にはまる」、「通り一遍」といったものがありますが、「ありきたり」はそれがもともと普通にあるもので珍しくないことを表します。
また「型にはまる」は、その人固有の特色や独自の考えといったものがないことを表しますが、「そのような状態になってしまうこと」を含意する場合があるので注意しましょう。
そして「通り一遍」は、形式的でおざなりであることを表し、「紋切り型」には含まれない「おざなりである」という意味を含む場合があります。
いずれも同じような意味ですが、「いつもと同じやり方」について表す場合には「紋切り型」、「それが世の中に普通にある」ことを述べる場合は「ありきたり」、「個性がない」場合には「型にはまる」、「いい加減に」といった意味を含む場合には「通り一遍」といったように使い分けると良いかもしれません。