言葉の意味

「効率」の意味と使い方・例文・「能率」「生産性」との違いや言い換え表現は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!

「生産性」はどういった意味でどう使うのか?

次に、「生産性」の意味と使い方を見ていきましょう。

まず、「生産性」には「労働、設備、原材料などの投入量とこれらによって生み出される生産物の産出量との比率」といった意味があり、例えば以下のように使われます。

「生産性を上げるには、工場のすべての生産システムを抜本的に見直さなくてはならない」

「このロボットは不良品を出す割合が低く生産性が高い」

「電気高炉に投入する熱量が減少したおかげで、先月基準で大幅な生産性の向上が見られる」

「効率」と「能率」「生産性」はどのように違いどのように言い換えられるのか?

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それでは、「効率」が「能率」「生産性」とどのように異なり、どのように言い換えられるのか見ていきましょう。

「効率」と「能率」「生産性」の使い方を比較すると以下のようになります。

「効率」:「クリップボード履歴ソフトを導入して作業を効率化する」(クリップボード履歴ソフトを導入して、少ない労力で多くの成果を得られるようにする)

「能率」:「ディスプレイモニターを導入したところ入力作業の能率が大幅にアップした」(ディスプレイモニターを導入したところ、入力作業が大幅に捗るようになった)

「生産性」:「有給休暇の取得義務化によって、本社の生産性が上昇した」(有給休暇の取得義務化によって、少ない労働時間で多くの成果が得られるようになった)

つまり、「効率」が「作業にかかる労力と得られた結果の割合」であるのに対し、「能率」は「仕事が捗る具合や一定の時間内に行える仕事の割合」(上記の例文でいうと、ある時間内に達成できる文字入力数の割合)を表すというニュアンスの違いがあります。そのため、「能率」の例文において、前提として「達成できる文字入力数」を「得られた結果」であるとすれば「能率」を「効率」で言い換えることが可能です。

一方、「生産性」について、上記の使い方では、「投入した労働、設備、原材料など」が労働時間のみに制限され、「生み出される生産物の産出量」を成果と解釈できるので、「効率」と言い換えることができます。

「効率」「能率」「生産性」はどれも割合や比率を意味

以上、「効率」の意味と使い方、「能率」「生産性」との違いや言い換え表現についてまとめました。

この言葉は、「機械の仕事量とそれにかかったエネルギーの割合」「何かを行うために費やした労力と結果の割合」を表し、主に仕事の活動力に対する能率や機械の仕事量と消費エネルギーの割合について述べる場合に用います。「効率」は、このように「割合」や「比率」を意味しているので、「効率が増える/減る」とは言いません

また「能率」は、「一定の時間内に完成する仕事の割合」を表し、一定の時間で完成した仕事が多い(もしくは少ない)場合に「能率が良い(悪い)」「能率が上がった(下がった)」などの形で用いることができます。

一方、「生産性」は「労働や資本などの生産のために投入した量と生産量との比率」を表し、生産するために投入した資源が労力など効率に含まれる意味の範囲内で、かつ生産されたものが結果や成果の量と解釈できる場合には「効率」で言い換えることが可能です。

これらの言葉にはそれぞれ微妙に違った意味や使い方があるため、適した場面で使い分けることができます。

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