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「試行錯誤」の意味と使い方・語源・例文・類義語は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!

「試行錯誤」(読み方:「しこうさくご」)という言葉は、「~に試行錯誤する」「試行錯誤を重ねる」などの形でよく用いられています。

さまざまな場面で使用されている語ではありますが、この言葉が具体的にどのようなことを表しているのか、また近い意味のことを別の言葉で言い表す場合にはどのような表現があるのか、中には疑問に思うことがあるかもしれません。

そこで、ここでは「試行錯誤」の意味・語源と使い方、また類義語にあたる「暗中模索」「悪戦苦闘」との違いについて、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が説明していきます。

「試行錯誤」の意味・語源と使い方・例文

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それでは、始めに「試行錯誤」の意味・語源と使い方を見ていきましょう。

「試行錯誤」の意味は?

まず、「試行錯誤」には「さまざまなことを繰り返し試み、何度も失敗しながら目的に近づいていくこと」といった意味があり、「いろいろなことを繰り返し試して失敗を重ねながら、解決方法などを見つけ出していくこと」を表す語となっています。

「試行錯誤」の「試行」は「試しに行うこと」で「錯誤」は誤りや間違いを意味しています。このように、本来「試行錯誤」という語には「目的に近づいていく」「解決方法などを見つけ出していく」という意味は含まれませんが、それはこの言葉が英語の「trial and error」に由来するからです。

「試行錯誤」の語源は?

「試行錯誤」は、英語の「trial and error(トライアル・アンド・エラー)」に由来しており、「trial and error」はアメリカの心理学者E.L.ソーンダイクが提唱した人や動物の基本的な学習様式を表しています。

英語ではtrial and error。人や動物が新しい問題状況や刺激状況に当面した場合,本能や習慣などのままに行動し,失敗を重ねるうちに,偶然的に解決すると,以後はその成功した方法のみに従う習性をいう。出典:百科事典マイペディア(発行所 株式会社平凡社)「試行錯誤」

ちなみに、「トライ・アンド・エラー」は誤用であり、「トライアル・アンド・エラー」が正しい言い方です。

「試行錯誤」の使い方は?

次に、「試行錯誤」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

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