言葉の意味

「取捨選択」の意味と使い方・例文・類義語・言い換え表現は?現役記者がサクッと解説!

「二者択一」:「彼は離婚するか別居するかの二者択一を迫られた」(彼は離婚するか別居するか二つに一つの選択を迫られた)

「選定」:「通勤時間や家賃などを考慮して住まいを選定する」(通勤時間や家賃などの条件を考慮して合った住まいを選んで決める)

「選別」:「大きさ、色合い、傷の有無などを見ていちごを選別する」(大きさ、色合い、傷の有無などの点で優れたいちごを選び分ける)

「取捨選択」:「取捨選択して読みやすくシンプルな文章に仕上げる」(必要な箇所を残し不要な部分を削除して読みやすくシンプルな文章に仕上げる)

つまり、「二者択一」は単純に「二つの選択肢からそのうちの一つを選ぶこと」「取捨選択」は「数ある事柄の中から必要とするものや良いものを取り、必要のないものや良くないものを捨てること」を表します。これは、選択する対象が「二つ」と「いくつか」という点で違い選択の仕方が「一つを選ぶ」と「残すものと捨てるものを選ぶ」という点で違うと理解できるでしょう。

また、「選定」は「えらんで決めること」と選択したものだけに焦点を当てていますが、「取捨選択」では「取るもの」と「捨てるもの」のように選択しないものにも並列して焦点が当てられています。このような点で「選定」と「取捨選択」は異なると理解できるでしょう。

一方、「選別」は同一のものの中から優れたものを選択するという「取捨選択」との意味の違いがあります。また、「選別」と「取捨選択」の比較でも、「取捨選択」では「捨てること」が強調されているという違いあることを理解できるでしょう。

「取捨選択」はどのように言い換えられる?

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それでは、次に「取捨選択」の言い換え表現について見ていきましょう。

例えば、「文章の内容を取捨選択する」という文ならば、微妙なニュアンスの違いはありますが、以下のように言い換えることができます。

「文章の必要な内容を選び、不必要な内容を捨てる」

「文章の内容を二者択一で決める」

「文章の内容を選定する」

「文章の内容を選別する」

「文章から必要な内容だけをふるい分ける」

「文章から必要な内容だけをより分ける」

「取捨選択」は「二者択一」と使う場面が異なり「選定」「選別」は微妙に意味が異なる

以上、「取捨選択」の意味と使い方、類義語や言い換え表現についてまとめました。

この言葉は「良いもの取り、悪いものを捨てること」を表し、「必要なものを選び、不要なものを捨てること」を意味する「取捨」と、「いくつかの事物から選び取ること」を意味する「選択」から成り立つ四字熟語です。

また、単に複数のものから何かを選ぶというのではなく、「取るものと捨てるもの、つまり必要なものとそうでないものを選ぶ」というニュアンスがあります。

それに対して「二者択一」は、そうしたニュアンスではなく、単に「二つの選択肢から一つを選ぶこと」がその意味です。

一方、「選定」や「選別」といった類義語もあり「選定」は「目的・条件に合ったものを選択すること」「選別」は「同一のものの中から、よりすぐれているものを選択すること」といったニュアンスの違いがあります。

「二者択一」は用いる場面が異なりまた「選定」「選別」は微妙にニュアンスが違いますので、それぞれ適したケースで使い分けることが必要です。

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