「語弊」の意味と使い方・例文・「誤解」「齟齬」「誤謬」との違いは?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「その論文については、私は積極的にその誤謬を指摘したいと思っている」
「出版されたその本は読者から時々誤謬を指摘されていた」
「その推理には誤謬があると思いますか」
「もしかしたら私は大変な誤謬を犯していたのかもしれない」
このように、「誤謬」は単に「誤り」を表すため、あくまで「誤りと解釈されるような言葉や言い方」を表す「語弊」とは明確に意味が異なります。
「語弊」は話し手について、「誤解」は聞き手について表現する言葉
以上、「語弊」の意味と使い方、「誤解」「齟齬」「誤謬」との違いについてまとめました。
「語弊」は「(自分が相手に何かを伝える時に)選ぶ言葉が適切ではなく誤解を招きやすい言い方」を表し、主に何かを説明する時などに「こう言うと語弊があるかもしれないが」と相手に断りを入れる形で用います。
それに対して、「誤解」は「(相手が言ったことの本心を)誤って理解すること」「何かの事実をそれとは違ったものとして理解すること」を表し、「語弊」とは用いる場面が異なるため適切な場面で使い分けることができるでしょう。
また、「齟齬」は「物事の食い違い」、「誤謬」は単に「誤り」を表すため、「語弊」とは明確な意味の違いがあります。