
「充足」の意味と使い方・例文・「充実」との違い・類義語・対義語は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「充実」:「そこの蕎麦屋は丼物やラーメン、定食など蕎麦以外のメニューも充実している」(そこの蕎麦屋は丼物やラーメン、定食など蕎麦以外にも豊富なメニューがある)
「充足」:「地域医療の充足を図る」(地域医療の不足を補い十分行き渡るように意図する)
つまり、「充実」は「不足したところがなく必要なものが備わっていること、内容や中身が富んでいて豊かなこと」、「充足」は「不足しているものを補って満たすこと」を表すというニュアンスの違いがあります。
「充足」と「満足」の違いは?
「満足」には「望みが満ち足りて不平不満がないこと」を表し、「充足」と使い方を比較すると以下のようになります。
「満足」:「彼は入社したばかりだが経験豊富で仕事を覚えるのも早く仕事振りには満足している」(彼は入社したばかりだが経験豊富で仕事を覚えるのも早く仕事振りに不満はない)
「充足」:「彼は積極的に仕事に取り組み、充足した日々を送っている」(彼は積極的に仕事に取り組み、満ち足りた日々を送っている)
このように、「満足」は「満ち足りた状態にあって不満がないこと」を表すため、「充足」をそのまま「満足」に言い換えても意味はそのまま通るでしょう。
しかし、「充足」には心の状態を表す「不平不満がないこと」という意味は含んでいないため、「満足」をそのまま「充足」で言い換えると不自然になる場面もあります。
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