言葉の意味

「端的」の意味と使い方・例文・類義語は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!

「端的」(読み方:「たんてき」)という言葉は、「端的に言うと~」「端的に表現する」などの形でよく用いられています。

とはいえ日常的に頻繁に使う語ではなく、上記のような表現は具体的にどのようなことを表しているのか、また他に似た意味のある言葉や表現にはどのようなものがあるか疑問に思うこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「端的」の意味と使い方、また類義語にあたる言葉について、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「端的」の意味と使い方・例文

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それでは、始めに「端的」の意味と使い方について説明していきます。

「端的」の意味は?

まず、「端的」には以下のような意味があります。

1. 即座にあらわれるさま。

2. 明白なさま。

3. 手っ取り早く要点を捉えているさま。

つまり、「効果や結果がすぐに現れる様子」「(余計なことを加えずに)明白なこと」「簡略に物事の大事な部分を捉える様子」を表す語となっています。

ちなみに、「端的に言うと」という表現は上記3の意味での使い方で、類似した表現には「手短に言えば」「要するに」「簡単に言うと」「一言で言うと」といったものがあります。

「端的」の使い方は?

次に、「端的」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「そのサプリメントは端的に効果が現れた」

「その小説は当時の人々の心理を端的に映し出している」

「端的に言えば、彼女は離婚を望んでいるということだ」

「キャッチコピーはサービスの特徴を端的に表したものでなければならない」

「人力で掘削されたトンネルには、端的な例として青の洞門や中山隧道が挙げられる」

「訳書に易しい言葉を使うことの端的な例として、サンスクリットのニルヴァーナとパーリ語のニッバーナを涅槃と訳さず安らぎと訳したことが挙げられる 」

「監督の説明は端的にして明瞭であり、質問の余地はどこにもなかった」

「その家がなぜそれだけの力を持つのかと言えば、端的には所属する人数の多さがある」

このように、「端的」は「端的に~する」「端的な~」といった形で用いられます。

「端的」の類義語は?

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それでは、次に「端的」の類義語・類語である「明白」「明快」「明瞭」「簡潔」について見ていきましょう。

まず、これらの語は以下のような意味があります。

「明白(めいはく)」:はっきりしていて疑う余地が全くないこと

「明快(めいかい)」:筋道がはっきりしていてわかり易いこと

「明瞭(めいりょう)」:はっきりしていること、曖昧な点がないこと

「簡潔(かんけつ)」:簡単で要領よくまとまっていること

\次のページで「「明白」の使い方は?「端的」との違いは?」を解説!/

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