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「擁護」の意味と使い方・例文・「養護」との違い・類義語は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!

「擁護」(読み方:「ようご」)という言葉は、「~を擁護する」「人権擁護」などの形で用いられています。

とはいえ日常的によく用いる語ではなく、具体的にどのような意味があるのか、また「養護」「保護」「庇護」「援護」といった似た意味のある語と比べてどのような違いがあるのかと疑問に思うこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「擁護」の意味と使い方、また「養護」との違いや類義語である「保護」「庇護」「援護」について、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「擁護」の意味と使い方・例文・「養護」との違い

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それでは、始めに「擁護」の意味と使い方、また「養護」との違いを説明していきます。

「擁護」の意味は?

まず、「擁護」には「かばい守ること」という意味があり、「危害などを受けないように何かをかばって守ること」を表す語となっています。

「擁護」は、「まもる」「助ける」を意味する「擁」と「まもる」「かばう」「助ける」を意味する「護」から構成されており、似た意味を持つ漢字を重ねることで成り立っている熟語です。

また、「擁護」は「おうご」と読んで「仏・菩薩が祈願に応えて守り助けること」を表す仏教用語としての使い方もあります。同用法は、平安時代まで遡れるため、これが「擁護(ようご)」の由来になっているのではないかと考えられるでしょう。

「擁護」の使い方は?

次に、「擁護」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼の発言には批判もあるが、擁護する人も多い」

「彼女は、フランス革命時には革命を擁護する立場を取った」

「児童虐待事件に対して、意外にも親のほうを擁護する発言も多く見られているという」

「消費者センタ-は消費者の利益を擁護する目的で設立されている」

「彼は何かと言い訳をして自分を擁護するきらいがある」

「この機関は、世界最大の人権擁護のための国際組織に発展した」

「国民に対して憲法で定めた義務の中に、憲法擁護義務は規定されていない」

「彼は科学の擁護者としても知られ、自然史の父とも言うべき存在だ」

このように、「擁護」は「擁護する~」「~を擁護する」といった用法があり、また「人権擁護」「憲法擁護」「権利擁護」「文化擁護」のような「~擁護」といった形や「擁護者」「擁護団体」のような「擁護~」といった形で使われます。

「擁護」と「養護」の違いは?

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「養護」は「養い世話をすること」ことを表し、「擁護」の使い方を比較すると以下のようになります。

\次のページで「「擁護」の類義語は?」を解説!/

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