「希薄」の意味と使い方・例文・類義語・対義語・言い換え表現は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「薄弱」の意味と使い方・「希薄」との違い
「薄弱」は「意志や体力などが弱いこと」「しっかりしていないこと」ことを意味し、以下のように用いることができます。
「そのような薄弱な根拠では被疑者を立件するなどできるはずがない」
「この議論の論拠はまったく薄弱で、これ以上論じ続ける価値はない」
「自分のような意志薄弱な人間と違い、彼は鉄のような意志を持っている」
このように、「薄弱」は「希薄」の「乏しいこと、欠けること」に近い意味を持っていますが、「希薄」には含まれない「何かが弱いこと」という意味で使われている場合もあります。
ちなみに、「意志薄弱」は「意志が弱く、がまん強さがないこと」を意味する慣用句です。
「空疎」の意味と使い方・「希薄」との違い
「空疎」は「見せかけだけで、内容がなく貧弱なこと」「まばらなこと」ことを意味し、以下のように用いることができます。
「文学だなんだなどと言っていたが、自分には空疎な言葉に聞こえた」
「ダム建設の是非を問う議論は空疎な論争に終始した」
「山の木々が空疎になっており、植林の必要性が感じられた」
「空疎」は「内容が薄い」という意味で使われる場合、「希薄」とほぼ同じ意味を持ちますが、「形だけ、見せかけだけ」と意味も含まれる点で、ニュアンスが異なります。
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