
「厳か」の意味と使い方・例文・類義語は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
このように、「厳粛」には「厳か」である意味のほか「心引き締まる、真剣な雰囲気」という意味も含む点で「厳か」とはニュアンスが異なります。
「粛々」の意味と使い方・「厳か」との違い
「粛々(しゅくしゅく)」には「静かなさま」「厳かなさま」「引き締まったさま」などの意味があり、「緊張して心に緩みがない様子、静かな様子」「威厳に満ちている様子」を表し、たとえば以下のように用いることができます。
「粛々と式典が行われる」
「周囲の騒々しさをよそに粛々と作業を進める」
「主人公のさまざまな苦難を乗り切りながら粛々と生きる姿を自身の人生を重ね合わせる」
以上のように、「粛々」にも「厳か」という意味が含まれますが、「粛」という文字が含む「静かなさま」「心を引き締めるさま」という意味がより強調されるという点で「厳か」とはニュアンスが異なります。
「荘厳」の意味と使い方・「厳か」との違い

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「荘厳(そうごん)」は「重々しくて厳かなこと」、つまり「落ち着いていて威厳がある、堂々としている様子」を表し、以下のように用います。
「冬の北海道の荘厳な風景に心を打たれる」
「大聖堂のステンドグラスから差し込む陽の光が荘厳な雰囲気をかもし出していた」
「夕日が辺り一面をオレンジ色に染め上げる光景を見て、その荘厳な美しさに心を打たれ、しばらくその場に立ち尽くした」
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