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「杓子定規」の意味と使い方・例文・対義語・類義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説

「杓子定規」(読み方:「しゃくしじょうぎ」)という言葉は、「杓子定規な人」「杓子定規な考え」などの形でよく用いられます。
この言葉は一般的な言葉なので、会話の中で出てきたとき理解出来る方が多いのではないでしょうか。
しかし字にしたとき、一見しただけでは意味が分かりにくい言葉です。
「なぜ杓子と定規なのだろう」とふたつの道具を思い浮かべ不思議に思う方もいるのではないでしょうか。
かく言う本稿担当もその一人。
どのような語源がありどのようなことを表しているのか、とても関心が沸きました。
このような慣用句から生まれた言葉は、熟語の大きな魅力の一つだと考えます。
ここでは「杓子定規」の語源となること、意味と使い方、また対義語・類義語にあたる言葉について説明していきましょう。

「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」の意味と使い方・例文

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それでは、以下に「杓子定規」の語源や意味と使い方について説明します。

「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」の意味とは?

まず、「杓子定規」の意味を辞書を紐解いて確認しましょう。

以下のような意味があります。

すべてのことを一つの標準や規則に当てはめて処置しようとする、融通のきかないやり方や態度。また、そのさま。

出典:デジタル大辞泉

 

(古くは杓子の柄は曲がっており、定規にならないのを定規の代用とするということから)一定の基準・形式で他のすべてを律しようとすること。融通のきかないさま。 

出典:大辞林 第三版

「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」の語源とは?

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「杓子(しゃくし)」とは汁やご飯をすくう為に用いる道具です。昔使われていた杓子は柄が曲がっており、曲がった杓子の柄の部分を、定規代わりに使うと正確に測ることができないように、「誤った基準でものをはかろうとすること、無理に一定の基準にあてはめてしまうことをいい、さらに転じて、「決まった考えや形式にこだわって融通がきかないこと」をいうようになりました。

つまりその場に応じて何かを判断したり対応したりせず、例外を認めないような態度を表します。

「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」の使い方・例文

次に、「杓子定規」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「役所というところは杓子定規な対応を基本としているものだ」

「彼は杓子定規な考え方で柔軟性にも欠けるが、他人に流されることがなく意思が強いという点では評価できる」

「その学校の規則は杓子定規で有名だ」

「このルールでは杓子定規に過ぎる。もっと細分化してケースバイケースに対応できるようにしたほうが良いのではないか」

杓子定規な思考の上長に、新しいアイデアを採用してもらう為に苦心した」

「自分がこんなにも杓子定規な人間であることに、今更気づいた」

「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」の類義語・対義語

では、ここからは「杓子定規」の対義語・類義語について見ていきます。

「杓子定規(しゃくしぎょうぎ)」の類義語とは?

「杓子定規」の類義語「四角四面」「頑固一徹」をご紹介します。

\次のページで「「四角四面(しかくしめん)」」を解説!/

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