「貼付」という言葉は、一般に「てんぷ」という読み方で知られており、「~を貼付する」といった形でよく用いられています。

ビジネスをしている人であれば、一度は使用した経験があるという人がほとんどなのではないでしょうか?

しかしながら、ビジネスの場で一度でも使用した人でも、「貼付」と書いて「てんぷ」と読むのはもともと誤読であるということを知っているという人は案外少ないのかもしれません。

そこで、ここでは「貼付」の意味、由来や使い方、対義語、類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「貼付」の読み方や意味と使い方・例文

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まず、「貼付」の読み方や意味、使い方を解説します。

「貼付」の読み方とは?

初めに「貼付」の読み方について見ていきましょう。


この言葉は、もともと「ちょうふ」という読み方をします。


しかしながら、「てんぷ」と読む人が多いことからそれが定着し、現在では「てんぷ」という読み方が辞書にも掲載され、慣用読みとして認められるようになりました。


つまり、本来は「ちょうふ」という読み方が正しいものとなりますが、「てんぷ」という読み方でも間違いではないということを覚えておくと良いでしょう。

「慣用読み」とは、「貼付」を「てんぷ」と読むように誤読が一般に定着したことで認められるようになった読み方のことをいいます。

他にも慣用読みの例として、「早急」(さっきゅうそうきゅう)・「情緒」(じょうしょじょうちょ)などもあるので同じく覚えておくと良いでしょう。

「貼付」の意味とは?

「貼付」には以下の意味があります。

「貼付」:はりつけること。


出典:明鏡国語辞典「貼付」

つまり、「(糊などを使って)何かを貼り付けること」を表す語となっています。

「貼付」の語源

ここで貼付の由来について見ていきましょう。


貼付を分けると、「貼」と「付」という2つの言葉で構成されていることが分かりますよね。


それぞれの意味を見てみると、「貼」は「はりつける、はる」、「付」は「つける」という意味を持っています。


この2つの言葉を組み合わせることで、上記の意味を持った「貼付」が生まれたのではないでしょうか。

「貼付」の英語表現

次に、「貼付」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「貼付」の意味を英語で表した場合、「paste」と用いることができます。

ビジネス以外の場面でも、「copy and paste」というような用いられ方をする語のため、馴染みがあるのではないでしょうか。

ここで、「paste」の英語表現を例文で見ていきましょう。

\次のページで「「貼付」の使い方と例文」を解説!/

「コピペできるように資料作成用の文章を送信します」:「We will send you a text for writing so you can copy and paste」


「その資料にこの写真を貼付して再提出してください」:「Please paste this photo on the document and submit again」

「貼付」の使い方と例文

次に、「貼付」を使った例文を見てみましょう。


たとえば以下のような使い方をすることができます。

「履歴書には写真を貼付して送付する必要がある」


「検定試験の受験票に証明写真を貼付する」


「源泉徴収票を台紙に貼付して申告書類と一緒に提出する」


「指定されたシートに証明書を貼付して提出する」


「証明写真を貼付していなければ、会社に書類を提出することができない」


「捻挫した箇所に湿布を貼付しなければ痛みが和らぐことはないだろう」


「メールの内容をコピーして資料に貼付するように上司から指示された」


「文化祭の準備のために校内の掲示板にポスターを貼付していった」

「貼付」の類義語

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「貼付」の単語の意味や読み方を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

「貼付」と誤用しやすい「添付」についても解説していきますので、ぜひご参考にしてみてください。

「貼付」の類義語1:添付

「添付」には以下の意味があります。

書類などに、その補足となるものを付け加えること。

出典:明鏡国語辞典「添付」

つまり、「(書類などに)その不足部分を補うものを付加すること」を表し、この語と「貼付」の使い方を比較すると以下のようになります。

\次のページで「「貼付」の類義語2:接着」を解説!/

「添付」:「その製品には本体や付属品とともに簡単なマニュアルが添付されていた」(その製品には本体や付属品とともに簡単なマニュアルが付加されていた)


「貼付」:「確定申告時には控除証明書を所定の台紙に貼付して提出する必要がある」(確定申告時には控除証明書を所定の台紙に貼り付けて提出する必要がある)

「添付」は「補足となる何かを付加する、添えること」、「貼付」は「用紙などに何かを貼り付けること」を表すという違いがありますので注意して使用しましょう。

「貼付」の類義語2:接着

「接着」:物と物がくっついて離れないこと、くっつけること。

「プラモデルの部品が壊れたので、瞬間接着剤を使用して直すことにした」

「接着剤の量を間違えたため、接着面が粗くなってしまった」

「資料にのりを使って接着するように指示した」

「貼付」の類義語3:粘着

「粘着」:ねばりけのあるものが物にくっつくこと。

「ゴキブリがいるようなので駆除するために粘着シートを設置した」

「床の汚れを取るために粘着テープを使用して掃除した」

「靴の裏に粘着したガムは簡単に取れるものではない」

「貼付」の類義語4:付着

「付着」:他の物の表面にくっつくこと。

\次のページで「「貼付」の対義語」を解説!/

「塗装作業をしていたが、ペンキが飛び跳ねて服に付着した」

「アルバイト先の匂いが前進に付着していた」

「岩の下に大量のフジツボが付着していた」

「貼付」の対義語

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ここで「貼付」にはどのような対義語があるのか解説していきます。

「貼付」の対義語:剥離

「剥離」:はがれる、離れること。

「車両事故が発生し、怪我をした彼は医者から剥離骨折と診断された」


「壁に接着していたシートが熱で剥離してしまった」


「台風や地震などの自然災害によって、自宅の壁が剥離してしまっていた」

「貼付」を上手く使いこなそう

以上、「貼付」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は本来「ちょうふ」と読みますが、「てんぷ」という読み方も慣用読みとして認められています。そのため、どちらでも間違いとはなりませんが、両方の読み方を覚えておき、その時々の場面や相手によって使い分けるようにしましょう。

また、同じ読み方をする「添付」という語は「書類などに補足となる何かを添えること」を表し、「貼付」とは違ったことを表すため、「履歴書に写真を貼付する」「メールに画像を添付する」といったようにそれぞれ別の場面で使い分けると良いでしょう。

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言葉の意味

「貼付」の読み方・意味と使い方・例文・「添付」との違いは?現役のブロガーがサクッとわかりやすく解説!

「塗装作業をしていたが、ペンキが飛び跳ねて服に付着した」

「アルバイト先の匂いが前進に付着していた」

「岩の下に大量のフジツボが付着していた」

「貼付」の対義語

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ここで「貼付」にはどのような対義語があるのか解説していきます。

「貼付」の対義語:剥離

「剥離」:はがれる、離れること。

「車両事故が発生し、怪我をした彼は医者から剥離骨折と診断された」


「壁に接着していたシートが熱で剥離してしまった」


「台風や地震などの自然災害によって、自宅の壁が剥離してしまっていた」

「貼付」を上手く使いこなそう

以上、「貼付」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は本来「ちょうふ」と読みますが、「てんぷ」という読み方も慣用読みとして認められています。そのため、どちらでも間違いとはなりませんが、両方の読み方を覚えておき、その時々の場面や相手によって使い分けるようにしましょう。

また、同じ読み方をする「添付」という語は「書類などに補足となる何かを添えること」を表し、「貼付」とは違ったことを表すため、「履歴書に写真を貼付する」「メールに画像を添付する」といったようにそれぞれ別の場面で使い分けると良いでしょう。

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