「代替」の読み方・意味と使い方・例文・「代用」「振替」との違いは?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
日常の中で使用することも比較的多い語ではありますが、この言葉は本来とは異なる読み方で読まれて用いられることが多いようです。
では本来はどのような読み方となるのか、ここではこの言葉本来の読み方と意味や使い方、また併せて「代用」「振替」という語と比較してそれぞれの違いについて、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。
「代替」の読み方は?
まず、「代替」の読み方ですが、この語は本来「だいたい」と読みます。
「だいがえ」と読まれることも多いようですが、これは「代替」を重箱読みしたものです。
この重箱読みの「だいがえ」も一般的に用いられていますが、「だいたい」が本来の読み方となっています。
重箱読みとは、「重箱」という言葉のように漢字二文字の上の字を音読みし下の字を訓読みすることです。
「代替」の意味は?
次に、この言葉の意味について見ていきましょう。
「代替」には「他のもので代えること」という意味があり、主に物事に不都合が生じた場合などに用いられ、「それに見合った何か別のもので代えること」を表します。
また、「代替」は「代わる」や「代わりになるもの」を意味する「代」と「替える、入れ替わる」を意味する「替」から構成され、同じような意味の漢字を重ねることで成り立っている熟語です。
「代替」の使い方は?
では、上記の意味を踏まえて「代替」の使い方を例文を使って見ていきましょう。
この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「ソフトウェアでは、融通を利かせるとか、常識を働かせるなどといった人間の精神的な面を代替することはできない」
「造船所は壊れてしまった船に代替するために、集中的な船舶建造計画を始動した」
「我が社では環境問題対策から、自家用車等での移動から公共交通機関を利用しての移動へ代替を進めている」
「路面電車が廃止された上、代替の地下鉄の建設も無かったので、この地区の交通は都バスによってカバーされていた」
「先日雨で中止になった試合の代替試合は○日開催予定と発表された」
「育児休暇を取得する社員の代替要員を雇用する」
「休職者の代替要員を確保する」
「開催を予定していた場所に不都合が生じたため代替地の候補を選定する」
「ビールは大麦の麦芽を主原料として副原料としてアサ科のホップやトウモロコシ等が使われるが、これらの副原料は大麦麦芽の安価な代替物として使用されることもある」
「地中海連合は、トルコの欧州連合加盟の代替案として提唱されていた」
「魚粉は養殖魚の飼料として使われてきたが、供給不足の懸念から代替飼料が必要と言われている」
「故障した端末を修理に出し、その間は代替機を借りることになった」
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