「造詣」(読み方:「ぞうけい」)という言葉は、「~に造詣が深い」「~に造詣がある」という形で用いられます。

とはいえ上記のような言い方は具体的にどのようなことを表すのか、ここではこの言葉の意味と使い方、また似た意味のある「精通」「学識」「うんちく」という語と比較しながらそれぞれの違いについて、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「造詣」の意味と使い方・例文

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それでは、始めに「造詣」の意味と使い方を説明していきます。

「造詣」の意味は?

まず、「造詣」には「学問・芸術・技術などについて深く通じていること」という意味があり、(学問や技芸などの)ある分野について広い知識や理解、技量があることを表す語となっています。

ちなみに、この語は「ぞうし」と読まれることがあるようですが、「造詣」の「詣」は音読みで「けい」、訓読みで「詣(もう)でる」と読み、「至る・境地に行き着く」「社寺に詣でる」といった意味があり、後者の意味では「参詣(さんけい)」という語に用いられています。

そして、「造詣」の「造」も「造る・生み出す」という意味のほか「至る・きわめる」という意味を持っており、「造詣」は「詣」と合わせて同じような意味を持つ漢字を重ねることで構成されている熟語です。

「造詣」の使い方は?

次に、この言葉の使い方を例文を使って見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼は落語や能、歌舞伎とあらゆる古典芸能に造詣が深い」

「彼は民族音楽のみならず雅楽や能楽にも造詣があるらしい」

「彼は古典文学に造詣が深く、あらゆる書物の訳書や原書を読んでいるようだ」

「彼は西洋文化に造詣が深い。興味があるなら一度話を聞いてみるといい」

「ドイツ語の造詣が深い君に、今回の旅行の通訳を任せました」

「彼は美術に何の造詣のない人でも、名前をいえば思い出す人物だ」

「フランス文学に対する彼の深い造詣も高く評価すべきだ」

「彼は学究肌のところもあり、落語への造詣や理論にかけては東西随一であった」

「造詣」の類義語は?

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それでは、次は「造詣」の類義語・類語である「精通」「学識」「うんちく」について見ていきましょう。

「精通」:ある物事について詳しく知っていること

「学識」:学問を通じて得た知識や見識

「うんちく」:蓄えた学問、技芸などの深い知識

「うんちく」はまた、「蘊蓄」または「薀蓄」とも書くことができます。

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「精通」の使い方は?「造詣」との違いは?

では次に、「精通」の使い方と「造詣」との違いについて見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼はアパレル業界の事情に精通している」

「海外旅行中の事故は、その国の法に精通しない外国人にとって大きな問題となる」

「優れた建築家は、あらゆることについて精通する必要がある」

「彼は祖父が演芸、芝居好きだった縁で落語や伝統芸能に精通し小さい頃から劇場や芝居を鑑賞した」

「精通」は単に「何かの物事について詳しく知っていること」を表す一方、「造詣」は「学問や技芸、技術といった分野について広範囲の知識があり表面だけではない深い理解があること」を表すという違いがあります。

「学識」の使い方は?「造詣」との違いは?

では次に、「学識」の使い方と「造詣」との違いについて見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「私には先生を言い負かすだけの能力も学識もありはしなかった」

「大学院ではより専門的な学識の取得および講師の育成を目的としています」

「彼女はヨーロッパで最も学識豊かな女性の一人と讃えられた」

「母は今後、学識が必要となると考えて、子供たちに充分な教育を受けさせた」

「学識」も「造詣」もある分野の広い知識と深い理解がある場合に用いられますが、「学識」はその分野が学問に限られる一方、「造詣」は技術や芸術といった技芸も対象である点でこれらの語には違いがあります。

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「うんちく」の使い方は?「造詣」との違いは?

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では次に、「うんちく」の使い方と「造詣」との違いについて見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「運ばれてきたワインを指して、何も知らないくせに彼はうんちくを披露し始めた」

「彼は出張でいろいろな地方を訪れるからか、料理やお酒に関しての知識が豊富だ」

「私の彼が相撲好きだったことから、相撲のうんちくを本で必死に勉強したこともあった」

「その料理屋は女将のどうでもいいうんちく話の連続で、味なんか全然わからなかった」

「うんちく」は「造詣」などと異なり、その深い知識が雑学的なものである場合でも多く用いられ、またその対象も学問や技芸のほか趣味などにも使われます。

「造詣」は「学問や技芸」、「学識」は「学問」、「うんちく」は「学問や技芸、趣味」の深い知識があることを表す

以上、「造詣」の意味と使い方、「精通」「学識」「うんちく」との違いについてまとめました。

この言葉は、「ある分野に深く通じていること」を表し、主に学問・技芸などに詳しいことについて述べる場合に「造詣が深い」「造詣がある」といった形で使うことができるでしょう。

それに対して「精通」は、「ある物事について詳しいこと」を表し、「事情に精通している」「環境問題に精通している」などの形で用います。

また、「学識」は「学問を通じて得た知識や見識」、「うんちく」は「学問、技芸、趣味などの深い知識」を表し、「うんちく」は知識が雑学的なものである場合でも用いることができるでしょう。

これらの語は、それぞれ何かに詳しいことを意味しますが、ニュアンスが異なるため意識して使い分けるようにすると良さそうです。

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言葉の意味

「造詣」の意味と使い方・例文・「精通」「学識」「うんちく」との違いは?現役記者がサクッとわかりやすく解説!

「造詣」(読み方:「ぞうけい」)という言葉は、「~に造詣が深い」「~に造詣がある」という形で用いられます。

とはいえ上記のような言い方は具体的にどのようなことを表すのか、ここではこの言葉の意味と使い方、また似た意味のある「精通」「学識」「うんちく」という語と比較しながらそれぞれの違いについて、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「造詣」の意味と使い方・例文

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それでは、始めに「造詣」の意味と使い方を説明していきます。

「造詣」の意味は?

まず、「造詣」には「学問・芸術・技術などについて深く通じていること」という意味があり、(学問や技芸などの)ある分野について広い知識や理解、技量があることを表す語となっています。

ちなみに、この語は「ぞうし」と読まれることがあるようですが、「造詣」の「詣」は音読みで「けい」、訓読みで「詣(もう)でる」と読み、「至る・境地に行き着く」「社寺に詣でる」といった意味があり、後者の意味では「参詣(さんけい)」という語に用いられています。

そして、「造詣」の「造」も「造る・生み出す」という意味のほか「至る・きわめる」という意味を持っており、「造詣」は「詣」と合わせて同じような意味を持つ漢字を重ねることで構成されている熟語です。

「造詣」の使い方は?

次に、この言葉の使い方を例文を使って見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼は落語や能、歌舞伎とあらゆる古典芸能に造詣が深い」

「彼は民族音楽のみならず雅楽や能楽にも造詣があるらしい」

「彼は古典文学に造詣が深く、あらゆる書物の訳書や原書を読んでいるようだ」

「彼は西洋文化に造詣が深い。興味があるなら一度話を聞いてみるといい」

「ドイツ語の造詣が深い君に、今回の旅行の通訳を任せました」

「彼は美術に何の造詣のない人でも、名前をいえば思い出す人物だ」

「フランス文学に対する彼の深い造詣も高く評価すべきだ」

「彼は学究肌のところもあり、落語への造詣や理論にかけては東西随一であった」

「造詣」の類義語は?

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それでは、次は「造詣」の類義語・類語である「精通」「学識」「うんちく」について見ていきましょう。

「精通」:ある物事について詳しく知っていること

「学識」:学問を通じて得た知識や見識

「うんちく」:蓄えた学問、技芸などの深い知識

「うんちく」はまた、「蘊蓄」または「薀蓄」とも書くことができます。

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