「辞退」(読み方:「じたい」)という言葉、日常、ビジネスを問わず一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

たとえば就職・転職・アルバイトなどのビジネスの場で、「?辞退させていただきます」という表現で、お断りの連絡を経験した人も少なくないかもしれません。

テレビなどを見ていても、耳にすること多い言葉ではないでしょうか。

しかし、よく耳にする言葉だからといって、間違った使い方をしていると失礼にあたってしまうものです。

そこで、ここでは「辞退」の意味、由来や使い方、対義語、類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「辞退」の意味と使い方・例文

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まず、「辞退」の意味と使い方を解説します。

「辞退」の意味とは?

「辞退」には「へりくだって引き下がる」という意味があり、「相手から与えられた権利などが自分には相応しくない、適当ではないとして断ること」を表します。

「辞退」の語源

辞退を分けると、「辞」と「退」という2つの言葉で構成されていることが分かりますよね。


それぞれの意味を見てみると、「辞」は「やめる、ことわる」、「退」は「しりぞく、ひく」という意味を持っています。


この2つの言葉を組み合わせることで、「相手から与えられた権利などが自分には相応しくない、適当ではないとして断ること」という意味を持った「辞退」が生まれたのではないでしょうか。

「辞退」の英語表現

次に、「辞退」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「辞退」の意味を英語で表した場合、「refuse」という言葉を用いることで表現できますが、「拒否」という意味も持っているため否定の内容が強くなってしまいます。

やわらかいニュアンスで断ることを伝えたいのであれば「decline」を使用することで、「refuse」に比べて丁寧な印象をあたえることができますよ。

「辞退」の使い方と例文

次に、「辞退」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「入選した作品の誌面への掲載を辞退する」

「第一志望の企業から内定が出たため、面接予定の企業に今後の選考を辞退する旨をメールで連絡する」

「取引先からの贈答品の受け取りを辞退する」

「パート採用の辞退を申し出る」

「内定をもらったアルバイトの採用を辞退する」

「大会の選抜メンバーに選ばれたが辞退を申し出た」

「誠に申し訳ございませんが、諸般の事情によりご辞退させて頂きたく存じます」

「良いお話ですが、今回はご辞退させていただきます」

「辞退」は先頭に「ご」を付けることで「ご辞退」となって、敬語表現になります。

親しい友人などには「辞退」を使っても問題ないかもしれませんが、ビジネスの場だけではなく目上の方に使う際には「ご辞退」を使用するようにしましょう。

\次のページで「「辞退」の類義語」を解説!/

「辞退」の類義語

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「辞退」の単語の意味を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

「辞退」の類義語1:棄権

「棄権」:(選挙権などの)権利を放棄すること。

「該当者なしとして選挙の投票を棄権する」

「全治一ヶ月の怪我をしてしまったので、涙を流しながら大会を棄権した」

「相次いで棄権者がでたので、自動的に優勝が確定してしまった」

「選挙権を投票する権利があったが棄権した」

「辞退」の類義語2:拒否

「拒否」:要求などを受け入れずに断ること。

「夫からの別居の申し出を拒否する」

「勤務時間外にその日までの作業を頼まれたため拒否した」

「学校で問題があったのか、登校することを拒否した」

「サイトにログインしようとしたが、パスワードを間違えたため拒否された」

「辞退」の対義語

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ここで「辞退」にはどのような対義語があるのか解説していきます。

\次のページで「「辞退」の対義語1:要求」を解説!/

「辞退」の対義語1:要求

「要求」:当然の権利、必要なこととして強く求めること。

「実験を続けるために、教授はさらなる研究費用を学校側に要求した」

「今回の社員旅行の費用を、会社の経費とするために領収書を要求した」

「社員たちは待遇改善を会社側に要求していたが、話し合いに発展することもなかった」

「仕事で使用する資料が足りなかったので、追加の資料を要求した」

「辞退」の対義語2:承諾

「承諾」:相手の意見や希望を聞いて、受け入れること。

「粘り強い説得の結果、土地の所有権を手放すことに承諾した」

「文章で確認した内容で問題がないようであれば、承諾するように我々に頼んだ」

「取り引き先との交渉だが、上司が承諾しないため進んでいない」

「この度の取引につきましてご承諾いただきたく、お願い申し上げます」

「辞退」を上手く使いこなそう

以上、「辞退」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は、謙遜の意を含み「引き下がること、断ること」を表します。

それに対して、「拒否」は「相手からの依頼などを受け付けない」ことを表し、「棄権」は「すでに認められている自分の権利を放棄すること」。

「拒否」は比較的日常のさまざまな場面で使用しますが、「棄権」は「選挙権を行使しない」「競技大会の参加を取りやめる」といった場面、「辞退」は「就職・転職・アルバイトの内定や受賞・賞金を断る」などの場面に用いることができるので、何かを断りたい、権利を放棄するなどの場合には、状況に応じて適切に使い分けると良いでしょう。

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言葉の意味

「辞退」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役のブロガーがサクッとわかりやすく解説!

「辞退」(読み方:「じたい」)という言葉、日常、ビジネスを問わず一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

たとえば就職・転職・アルバイトなどのビジネスの場で、「?辞退させていただきます」という表現で、お断りの連絡を経験した人も少なくないかもしれません。

テレビなどを見ていても、耳にすること多い言葉ではないでしょうか。

しかし、よく耳にする言葉だからといって、間違った使い方をしていると失礼にあたってしまうものです。

そこで、ここでは「辞退」の意味、由来や使い方、対義語、類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「辞退」の意味と使い方・例文

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まず、「辞退」の意味と使い方を解説します。

「辞退」の意味とは?

「辞退」には「へりくだって引き下がる」という意味があり、「相手から与えられた権利などが自分には相応しくない、適当ではないとして断ること」を表します。

「辞退」の語源

辞退を分けると、「辞」と「退」という2つの言葉で構成されていることが分かりますよね。


それぞれの意味を見てみると、「辞」は「やめる、ことわる」、「退」は「しりぞく、ひく」という意味を持っています。


この2つの言葉を組み合わせることで、「相手から与えられた権利などが自分には相応しくない、適当ではないとして断ること」という意味を持った「辞退」が生まれたのではないでしょうか。

「辞退」の英語表現

次に、「辞退」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「辞退」の意味を英語で表した場合、「refuse」という言葉を用いることで表現できますが、「拒否」という意味も持っているため否定の内容が強くなってしまいます。

やわらかいニュアンスで断ることを伝えたいのであれば「decline」を使用することで、「refuse」に比べて丁寧な印象をあたえることができますよ。

「辞退」の使い方と例文

次に、「辞退」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「入選した作品の誌面への掲載を辞退する」

「第一志望の企業から内定が出たため、面接予定の企業に今後の選考を辞退する旨をメールで連絡する」

「取引先からの贈答品の受け取りを辞退する」

「パート採用の辞退を申し出る」

「内定をもらったアルバイトの採用を辞退する」

「大会の選抜メンバーに選ばれたが辞退を申し出た」

「誠に申し訳ございませんが、諸般の事情によりご辞退させて頂きたく存じます」

「良いお話ですが、今回はご辞退させていただきます」

「辞退」は先頭に「ご」を付けることで「ご辞退」となって、敬語表現になります。

親しい友人などには「辞退」を使っても問題ないかもしれませんが、ビジネスの場だけではなく目上の方に使う際には「ご辞退」を使用するようにしましょう。

\次のページで「「辞退」の類義語」を解説!/

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