「芳しい」の意味と使い方・例文・「香ばしい」「香しい」との違いは?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
ただし、香りを表す言葉には他にも「香(こう)ばしい」「香(かぐわ)しい」といった近い意味を持つ語がありますので、それらの語にはどのような違いがあるのか、疑問が浮かぶこともあるかもしれません。
そこで、ここでは「芳しい」の意味と使い方と併せて、「香ばしい」「香しい」との違いや、よく使われる「芳しい」を否定した表現について、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。
「芳しい」の意味は?
まず、「芳しい」には以下の複数の意味があります。
1. 香りが良い、こうばしい。
2. (打ち消しの語を伴って)好ましいもの、立派である様子。
1の意味では「香りが高いことやこんがりと焼けた匂い」を、2の意味では「芳しくない」などと打ち消しの助動詞「ない」を伴うなどして「望ましくないさま」を表す語となっています。
なお、「芳しい」は同じ読み方と意味で「香しい」「馨しい」とも書くことができます。
「芳しい」の使い方は?
次に、この言葉の使い方を例文を使って見ていきましょう。
この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「そのラベンダー畑には芳しい花の香りが漂っている」
「パン屋の前を通るとパンの焼ける芳しい香りがする」
「その日は恋人がミルで挽いたコーヒーの芳しい香りで目が覚めた」
「紅茶とクッキーがトレーに載のせて運ばれ、紅茶の芳しい匂いがテーブルの上に薫るようになると、あたりにはくつろいだ雰囲気が満ちた」
「その企業の製品は他社よりも安いものが多いが、評判が芳しくないので買う気にはならない」
「その試験は芳しい結果ではなかった」
「センター試験の結果が芳しくなかったのは、昨日あまり眠れなかったからに違いない」
「その自動車は高価なことから当初の評価は芳しくなかったが、造りが精緻なことから1980年代後半から愛好家の間で評価が高まった」
「彼は学生時代から腰の状態が芳しくなく、プロに上がってからも連敗を続けた」
「彼女は子供が産んでからもう3ヶ月が経つが、産後の体調が芳しくないらしい」
「芳しい」の類義語は?
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それでは、次は「芳しい」の類義語・類語である「香(こう)ばしい」「香(かぐわ)しい」について見ていきましょう。
まず、これらの語には以下の意味があります。
「香ばしい」:香りがよい。焦げたような良い匂い。見た目などが好ましい。望ましく思う。
「香しい」:匂いがよい。香りが高い。上品で穏やかな香り。心が引かれる。
そして、「香ばしい」は主にコーヒーを炒ったりやトーストを焼いた時などの香りを述べる場合に、「香しい」はおおよそ花や香木などの香りを述べる場合に用いられます。
また、「香ばしい」は同じ読み方と意味で「芳ばしい」とも書くことができ、「香しい」も同じく「芳しい」や「馨しい」と書くことができます。
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