「抱負」の意味と使い方・例文・「意気込み」「決意」「志」との違いは?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
つまり、「意気込み」は「何らかの物事を積極的に行おうと意欲をみなぎらせている心の状態」、「決意」は「何らかの重大なことをはっきりと決めること」、「抱負」は「物事の達成に向けて心に抱いている計画や考え」を表すという違いがあります。
「志」の意味と使い方は?「抱負」との違いは?
では「志」の意味と使い方、そして「抱負」との違いについて見ていきましょう。
まず、「志」には以下の複数の意味があります。
1. こうなろう、こうしようと心に決めて目指していること。
2. 相手のためを思う気持ち。人に対する厚意。
3. 好意や謝意などを表すための贈り物。
そして、この語はたとえば以下のように用いることができます。
「東京には全国から志を抱いて出てきた青年がつめかけてくるのである」
「伝統を守っていくという自分の志を継いでくれる者が一人でもいてくれたらと思う」
「私は若年の頃の志を遂げるべくアメリカに移住した」
「この会社は、日本の重工業を発展させるという志を同じくした者たちが集まって作られた」
「お志はありがたいのですが、贈り物はご遠慮申し上げております」
「せっかくのお志を無にしても何だから、きちんと礼をしていただいておきなさい」
「香典に対する志を何にするかで迷っています」
「ご寄付としていただいた志は、境内の整備に使わせていただきます」
このように、「志」は「抱負」と似た意味である「心に決めて目指していること」という意味ほか、「厚意」や「謝意を込めた贈り物」という意味でも頻繁に用いられています。
また、「志」と「抱負」の意味を比較すると、「志」には「目指している」つまり「目的を実現するために努力する」ことも含まれる一方、「抱負」は決意や計画を単に心に抱いているだけで実現までのプロセスは含みません。
「抱負」は「心中の決意や計画」、「志」は「決心して目指すこと」を表わす
以上、「抱負」の意味と使い方、「意気込み」「決意」「志」との違いについてまとめました。
上記のように、「抱負」は「目標などの達成に向けて心に抱いている考えや計画」を表します。
それに対し、「意気込み」は「物事を積極的に行おうとする意欲に満ちている状態」、「決意」は「重大なことを決めること」がその意味です。
また、類義語である「志」は「決心して目指していること」を意味し、目的を実現するまでのプロセスも含む点で「抱負」とはニュアンスが違います。
これらは何か新しいことを始める場合などに用いられることがありますが、それぞれ異なる意味や使い方をする語となるため、場面や状況に応じて使い分けられるようにすると良いでしょう。