「飛躍」の意味と使い方・例文・「活躍」「跳躍」「飛翔」「躍進」との違いは?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
そうした点から前向きなイメージのある語ですが、この言葉には複数の意味があり、上記以外の形でも使用することができます。
それではどのような使い方ができるのか、ここでは「飛躍」の意味と使い方、また、併せて似た意味のある「活躍」「跳躍」「飛翔」「躍進」という語と比較してそれぞれの違いについて、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。
「飛躍」の意味は?
まず、「飛躍」には以下の複数の意味があります。
1. 高く飛び上がること。
2. 大きく発展して活躍すること。急速に進歩・向上すること。
3. 論理や考え方などが、順を追わないで急に飛び離れたところに移ること。
上述した「飛躍の年」という言い方は、上記の2の意味での使い方になりますが、他にも、この言葉は「高く飛び上がる(ジャンプする)」「話などが順を追わずに先に進むこと」といったことを表す語となっています。
「飛躍」の使い方は?
では次に、「飛躍」の具体的な使い方を例文を使って見ていきましょう。
この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「スキージャンプ選手の飛躍は近くで見ると迫力がある」
「滑走路を滑り降りて、ジャンプ台を大きく飛躍する」
「それはいくら何でも話が飛躍し過ぎだ」
「その議論には論理の飛躍がある」
「彼は世界に飛躍する選手へと成長した」
「資格試験の難関を突破する、昇進が決まるなど、今年は大きく飛躍した年になった」
「新商品の売上が飛躍的に伸び、事業は大きな発展を遂げた」
「科学は多大な失敗と停滞を積み重ねることで飛躍し、成功した」
「インターネットが普及した結果、個人が受容する情報量が飛躍的に拡大した」
「航空機の飛躍的な発展は、不幸にして第一次世界大戦中の軍事目的によってもたらされた」
「ファイバースコープの開発によって、胃カメラは飛躍的な進歩をみせた」
なお、「飛躍的」は「飛躍」の慣用句で「物事の進歩・発展・向上が急激であるさま」を意味します。
「飛躍」と「活躍」の違いは?
次に、「飛躍」と混同しやすい意味を持つ「活躍」という語との違いについて見ていきましょう。
まず、「活躍」には「大いに活動すること。目覚ましく活動すること。目立つ活動をすること」の意味があり、「飛躍」と使い方を比較すると以下のようになります。
「活躍」:「ますますのご活躍をお祈りしています」(より一層、目覚ましく活動することを祈っています)
「飛躍」:「世界に飛躍する足がかりを作る」(世界で大いに活躍するための足がかりを作る)
\次のページで「「飛躍」の類義語は?」を解説!/