「優柔不断」の意味と使い方・例文・類似表現・「慎重」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
一般にはあまり良くないイメージがある語ではありますが、具体的にこの言葉はどのようなことを表すのか、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
「優柔不断」の意味と使い方、例文についてご紹介します。また、よく似た意味を持つ類義語や言い換え表現である「慎重」の意味と例文、そしてニュアンスの違いや他の言葉で言い換える場合の表現をチェックしましょう。これらの言葉について、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が解説していきます。
「優柔不断」の意味と使い方・例文・類似表現・「慎重」との違い
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他の誰かについて、また自分自身の性格を表現するときに使う「優柔不断」という言葉は、どちらかといえばネガティブな表現として使われることが多いのではないでしょうか。意味はあまり良くないイメージがありますが、ほとんどの人が見聞きしたことがあるであろう言葉であり、使用頻度も多い言葉と言えるかも知れません。よく使用する言葉である「優柔不断」は、言葉の性質からもシチュエーションなどを選んで使いたいですね。この言葉の意味と使い方、例文をおさらいしておきましょう。一方、類似表現である「慎重」という言葉は、ポジティブなイメージもあります。これらの言葉にはどんな違いがあるのか、意味や例文も合わせて確認しましょう。
「優柔不断」の意味
迷いが多かったり、物事を決めるのに時間が掛かる性格を表現する時に使用する「優柔不断」ですが、一般的な意味の解釈としてもそのような意味で使われますね。よく似た意味を持つ言葉に「慎重」がありますが、ニュアンスが違うので同じように使用される事は少ないでしょう。この「優柔不断」という言葉は、使用するシチュエーションによっては相手に対して失礼にあたる可能性もありますね。正しくこの言葉を使うためにも、その意味を辞書の定義からご紹介します。
ぐずぐずして決断力に乏しいこと。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「優柔不断」
つまり、「複数の選択肢に対して決断する時間が掛かる性格」を言い表します。ちなみに「優遊不断」(ゆうゆうふだん)という語も同じ意味です。
「優柔不断」の使い方・例文
迷いが多い事を表すこともある「優柔不断」という言葉ですが、シチュエーションによって別の言葉を選んだほうが良い場合もありえますね。この言葉の適切な使い方のヒントになる例文をご紹介します。「優柔不断」を使い慣れている人も、今一度おさらいしてみてくださいね。
「新しく任命した人事担当の管理者が優柔不断で決裁が滞っている」
「やさしさを持ち合わせる繊細な人には得てして優柔不断な一面がある」
「彼は結婚を暫くの間決められず、優柔不断な態度で先延ばししているらしい」
「彼は優柔不断で、ランチに何を食べるかを聞いても大抵何でいもいいという返事が返ってくる」
「商談相手が優柔不断でなかなか結論を出してくれず、商談が長引いている」
「慎重」との違い
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ネガティブなイメージも伴う「優柔不断」ですが、これと同じような似た意味を持つ言葉に「慎重」があります。日常生活においては、「優柔不断」がポジティブなイメージを持つことはまず無いと言えますが、この特徴を良い意味で表現すると「慎重」という事になるかもしれません。何事も「慎重」な人は用心深く、自分のニーズに合ったものを正しく選びたいということから慎重になるのかもしれません。また、誰かを「優柔不断」と評価するよりも、「慎重」と言い換えたほうが失礼がない場合もあります。この「慎重」も適切に使えるようにその意味と使い方、例文をチェックしておきましょう。
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