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「能動的」の意味と使い方・例文・「主体的」「積極的」「自発的」との違い。現役ライターがサクッと解説!

「能動的」という言葉は、「能動的に行動する」「能動的な人材」などの形でよく用いられ、たとえば就職・転職活動の自己PRにおいてリーダーシップや優秀な人材の要素として挙げられるといった使い方がされることが多くあります。

有名な書籍や、経営学などで目にする言葉でもあり、親しみのある人も多いのではないでしょうか。日常生活からビジネスシーンまで目的別で幅広く使用することができる「能動的」というポジティブな印象がある言葉ですが、実際の意味はどのようなものになるのでしょうか。そんな「能動的」という言葉について、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が説明していきます。

具体的に「能動的」とはどのようなことを表すのか、ここではこの言葉の基本的な意味と使い方の説明と併せて見ていきましょう。また、近い意味の類語としてイメージされる「主体的」「積極的」「自発的」といった言葉との違いはどのようなものになるのでしょうか。これらの言葉の意味を理解できるように、「能動的」と使い分けたいニュアンスの違いを解説します。

「能動的」の意味と使い方・例文

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「能動的」という言葉については、学業や仕事に関わる中で聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。誰かからの指示を待ったり消極的な態度を示すよりも、自ら行動を起こす時や、積極的に物事に取り組む意味合いを示す時に使う言葉として活用されることが多い言葉ですね。そんな「能動的」という言葉には類義語が多いのも事実です。正しく使い分けられるように、まずは「能動的」の基本的な意味についてご紹介します。

「能動的」の意味

まず、「能動」には「他からの働きかけを待たずに自ら活動すること、自ら他に働きかけること」という意味があります。

そこから、「能動的」「自分から他に働きかけるさま」を表す言葉として使えますね。


ちなみに、「能動的」の反対語は「受動的」という言葉が当てはまります。「受動的」「他からの働きかけを受けて行動するさま」(つまり受け身)であることを表す言葉です。

つまり「能動的」という言葉は、「自らの頭で考え、積極的に行動するようなシチュエーション」で使うことが出来ます。

「能動的」の使い方と例文

社会活動や日常生活の中では好感が持てる「能動的」な態度ですが、実際に文章や会話で使用する際は、どのような使い方が可能なのでしょうか。「能動的」を適切なシチュエーションで使用するためにも、例文をチェックしてその使い方を身に着けていきましょう。

「能動的にボランティア活動に参加する」
「彼は能動的に異文化交流を図っている」
「煩雑な業務手順を効率化するために能動的に行動を起こす」
「彼は能動的でリーダーに向いているタイプだ」
「多くの企業は能動的な人材が必要だと考えている」

類義語の「主体的」「積極的」「自発的」との違い

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自ら考え行動を起こす態度を表す「能動的」という言葉ですが、「主体的」「積極的」「自発的」といった類義語が存在しています。意味が似通っているこれらの言葉ですが、「能動的」とは若干ニュアンスの違う言葉として活用したいですね。また、これらの言葉は日常生活でポジティブな意味の言葉として活用できるので、使い分けを知っておきたいところです。「主体的」「積極的」「自発的」の違いを知るために、それぞれの意味についてご紹介します。

「主体的」の意味

「主体的」には「自分の意思や判断に基づいて行動するさま、自主的」という意味です。

前述の「能動的」と、後に述べる「自主的」の双方と意味が重なる部分もある「主体的」ですが、自ら行するさまを表す言葉なので、とくに明確な指示ややるべきことがはっきりしていない場合に、自ら責任を持って動く時などに使われる言葉となっています。日常生活でこの言葉を適切に使うために、これらのニュアンスを捉えておきましょう。

 

「積極的」の意味

「積極的」「自分から進んで物事に働きかけるさま」という意味を持ちます。

学校の授業などでよく耳にしていた「積極的」という言葉ですが、自ら進んで働きかけるという意味から、「主体的」という言葉や「自発的」という言葉とも意味が重なりますね。自ら話しかけたり、行動に移す様は、積極的であるということ言うことができるでしょう。ちなみに、「積極的」の反対語は「消極的」という言葉になり、いつも対局を表す言葉として日常生活で使われています。

 

「自発的」の意味

「自発的」「物事を自分から進んで行うさま、他から働きかけがなくても自然にそうするさま」を表す言葉です。

「自発的」という言葉は他の類義語とは違って、そこに自然さが加わるイメージになります。考えるよりも先に体が動くような状況や、自分のもつ癖や考え方などが影響して、自発的になってしまう時に使いましょう。積極的や能動的という言葉よりも、考える感覚が短いような印象もありますね。

 

 

「主体的」「(他から強制されたり導かれるのではなく)自分でそれを行うと決めて」行動する様子

「積極的」「対象となる物事に自ら進んで」働きかける様子

「自発的」「(他からの指示などによるものではなく)自分から自然に」物事を行う様子

「能動的」「自ら他の人に対して」働きかける様子

 

を表しており、そのニュアンスの違いで使い分ける必要があります。

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「主体的」「積極的」「自発的」の使い方と例文

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「主体的」「積極的」「自発的」と、「能動的」という言葉の間のニュアンスの違いはお分かり頂けたでしょうか。まだ意味が少し曖昧だと感じる人なら、実際の「主体的」「積極的」「自発的」を使った例文で、その意味を整理してみましょう。「主体的」「積極的」「自発的」を使った例文をご紹介します。

主体的に行動することは、リーダーになりたいと考える人間ならあたりまえのことだ」

「社長にいろいろと指示されるよりも、主体的になってチームを動かすことを考えてみよう」

 

「息子は積極的にサッカーの練習に参加し、今では日本代表を務めるほどの人間に成長した」

「ディスカッションを行うにあたっては、積極的な意見の交換を心がけるように」

 

「ボーイスカウトでは、テント設営や仲間との助け合いを自発的に行う練習ができます」

「子供にはあまりかまわず、自発的な行動を誘発させてあげるのが大切だ」

「能動的」とその類義語を上手く使い分けよう

以上、「能動的」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は「他人に対して自分から働きかける」ことを意味し、周囲との関わり方を表すことが可能です。

また「主体的」「積極的」「自発的」も近いニュアンスがありますが、「自分の意思で行動する」「進んで何かを行う」「自分から何かを行う」といった意味があり、物事に取り組み方などについて述べる場面で用いることができます。

就職・転職活動の場面で用いる場合には、上記のようなニュアンスの違いを意識して使い分けると便利ですね。

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