「洞察力」の意味と使い方・例文・「分析力」「観察力」との違いは?現役記者がサクッとわかりやすく解説!
「分析力」の意味と使い方は?
まず「分析」は、「複雑な事柄を細かな要素に分けて、その性質構造などを明らかにすること」という意味です。
つまり、「分析力」は「複雑なものを細かく分けて明らかにする力」を表し、この言葉は例えば以下のように用いることができます。
「直感的な判断ばかりしている彼は、そもそも情報分析力があるなんて思われていない」
「柴田勝家や丹羽長秀をはじめとする家臣団は、戦闘力に優れているだけで観察力も分析力も無いに等しく、それらはすべて信長一人の能力に委ねられていたという」
「彼は民族紛争、軍事情報に精通し、緻密な取材と独自の情報源による正確な分析力で定評だ」
「同書を通読し、詳細を極めたデータの集積と分析力の鋭さを随所に感じた」
「観察力」の意味と使い方は?
次の「観察」には「物事の状態や変化をありのままに詳しく見ること」という意味があるため、「観察力」とした場合には「物事の表面的なありさまや様子を客観的に見極め、把握する力」を意味するものとなるでしょう。
そして「観察力」は、例えば以下のように用いることができます。
「ニュートンが林檎が落ちたのを見て、地球が引っ張っていることを想像したように、昔から優れた科学者は観察力と想像力のよく発達した人たちであった」
「優れた俳句を生み出すにはまず自然に対する観察力の修練を必要とする」
「絵を描く仕事をしている者としては私は観察力には乏しく、想像力に頼っています」
「豊富で綿密な観察の経験がなければ、想像力は決して豊かなものにはなりません。 観察力と想像力とは違ったものですが、その間には非常に密接な関係があるのです」
「洞察力」と「分析力」「観察力」の違いは?
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それでは、次は「洞察力」と「分析力」「観察力」の違いについて見ていきましょう。
まず、これらの語の具体例を挙げると以下のようになります。
「分析力がある」:「製品の売上が伸びない原因を、競合他社の状況、ターゲット顧客のニーズの動向などから明らかにする」
「観察力がある」:「店舗における顧客の様子や従業員とのやり取りから、従業員や商品、その配置などへの不満や希望に気づく」
「洞察力がある」:「顧客の様子を観察して、言葉に示さないところにあるサービスの不満点や問題点を見抜く」
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