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「自重」の意味と使い方・例文・「自粛」との違いは?日本文学専攻の現役ライターがサクッとわかりやすく解説!

「自重(読み方:じちょう)」という言葉は「行動を慎む」という意味で主に用いられます。
しかし他にも複数の意味を持ち、異なる使い方をすることが可能です。
また、よく似た言葉で「何かの行動を慎む」という似たような意味を持つ言葉として「自粛」がありますが、この二つの言葉は違いが分かりにくいです。
「どう使い分けたらいいのだろう?」と悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで、日本語を勉強するのが大好きな筆者が、「自重」という言葉の意味や使い方と併せて、「自粛」という言葉とどのような違いがあるのかを解説していきます。

「自重」の意味と使い方・例文・「自粛」との違いまとめ

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それでは、以下に「自重」の意味と使い方、また「自粛」との違いを説明します。

「自重」の意味・使い方・例文は?

「自重」という言葉は、会話の中で用いたり、文章の中でも比較的よく見られる、日常的に使われる言葉です。

しかし、改めて意味を問われたり、どのように使うのかを尋ねられた場合、なかなか即答できないと思います。

そこで改めて、「自重」の意味や使い方、例文を確認していきましょう。

 

#1 「自重」の意味は?

そもそも、「自重」とは一体どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

改めて訊かれても、すぐには思い浮かびませんよね。

そこで、この項では改めて「自重」の意味を確認していきましょう。

「自重」という言葉を辞書で調べてみたところ、下記のような意味を持っていることがわかりました。

・自分の行いを慎むこと、軽々しく振る舞わないこと

・自分の品位を保ちみだりに卑下しないこと、自尊

・自分の身体を大切にし、健康を損なわないようにすること、自愛

#2 「自重」の例文は?

このように、「慎む」という意味合いが強い印象の「自重」という言葉は様々な意味を持っています。

しかし、これだけでは具体的な意味が想像しにくいですよね。

そこで次は、例文を用いて、どのように使えばいいのかを見ていきましょう。

「自重」を使った例文としては、下記のようなものが挙げられます。

・内定をもらったとはいっても取り消しになることもあり得る。浮かれていないでもっと自重すべきだ」(1の意味での使い方)

・「そろそろ将来のことを考えて自重したほうが良い」(1の意味での使い方)

・「彼は自尊自重の念が強い」(2の意味での使い方)

・「ご多忙の折とは存じますが、何とぞご自重ください」(3の意味での使い方)

・「酷暑の折から、一層のご自重をお祈り申し上げます」(3の意味での使い方)

つまり、上記の例文からある程度想定できるように、まず1の意味においては「(自身の意思で)軽はずみな行動を慎んで間違いを起こさないように注意すること」、つまり「自制」の意味が含まれています。

それに対して、2は「自分の品位を重んじること」、3は(「自愛」という言葉と同じように)「身体を大切にすること」といった意味で用いられることが多い用語です。

これらの3つの意味はそれぞれ異なるように見えるものの、何れも「自らを大切にする、尊重する」といったニュアンスが含まれるという部分で共通しています。

【「自愛」の使い方に関する参考記事】:「お大事に」の意味と使い方・類似表現まとめ(https://study-z.net/odaiji-ni/)

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