
「一貫」の意味と使い方・例文・「一環」との違いは?日本文学専攻の現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
たとえば「一貫した経営方針」などのように、ビジネスの場面で用いられることの多い語ですが、この言葉が具体的にどのようなことを表しているのか、また同じ読み方をする「一環」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。
そこで、ここでは日本語を勉強するのが大好きな筆者が、「一貫」の意味と使い方、また「一環」との違いについて説明していきます。
「一貫」の意味は?
まず、「一貫」にはどのような意味があるのかを考えていきましょう。
「一貫して〜する」「中高一貫教育」など、日常的にもよく用いられる言葉ではありますが、普段は意識して使うこともないため、明確に説明をするように求められても、即答することは少々難しいかもしれません。
そこで、改めて「一貫」の意味を調べてみました。
「一貫」を辞書で引いてみると、以下のように記されています。
つまり、「一貫」は主に、上記のうち1の意味で用いられ、「一つの考え方ややり方を変えずに、最後までそれをやり通すこと」と定義されていることがわかります。
なお、「一貫」は「始めから終わりまで」という意味を表す「首尾」や「終始」といった語と併せて、「首尾一貫」「終始一貫」という四字熟語としての形でも用いられることが多いので、覚えておくと便利です。
ちなみに「終始一貫」は「始めから終わりまで一つの主張ややり方を通して変わらないこと」を指し、「首尾一貫」は「始めから終わりまで矛盾することなく一つのことを一途に貫いていること」を表します。
「終始一貫」より意味が強まった言い方が「首尾一貫」となるので、場面に応じて使い分けられると理想的です。
単純に「一貫して変わらないことを示したい」というときは「終始一貫」、より強調したい場合は「首尾一貫」を使う、と意識してみてくださいね。
「一貫」の使い方や例文は?
「一貫」の意味を理解したところで、次は「一貫」の使い方を例文を用いて見ていきましょう。
言葉の意味をただ知っただけでは、「では、どう使えばいいのか?」と、より疑問に思ってしまう部分もあるかもしれません。
しかし、例文を知ることで、言葉はより適切に使えるようになりますので、しっかり確認していきたいところです。
「一貫」という言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「一環」との違いは?
では次に、「一貫」と混同されることがある「一環」との違いについて見ていきましょう。
この「一環」という言葉も、「業務の一環で〜」「勉強の一環で〜」と非常によく使います。
誰もが一度は口にしたり、耳にしたりしたことがある言葉なのではないでしょうか。
「一貫」と「一環」は、同じ「いっかん」という読み方をします。
文章にしたときに、「どちらを使えばいいんだっけ?」と混乱したことがある人もいるかもしれません。
もう混乱しなくてもいいように、しっかりと「一貫」と「一環」の違いを確認していきましょう。
混乱しないためには「意味」を理解することが大切ですので、まずは「一環」の意味を解説します。
辞書で「一環」を引いてみると、以下のように記されていました。
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