
「明鏡止水」の意味や語源・英訳・使い方・類義語・対義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
とはいえこの言葉は、普段の日常会話の中で頻繁に用いる言葉ではないため、具体的にどのようなことを表し、どのような使い方をするのか中には疑問に思うこともあるかもしれません。
そこで、ここでは「明鏡止水」の意味や語源・英訳・使い方、またそれと併せて、類義語である「虚心坦懐」という言葉との違いや対義語について「誰にでも分かる言葉で伝える」を心掛ける現役ライターが分かりやすく解説していきます。
#1 「明鏡止水」の意味は?
まず、「明鏡止水」の意味について見ていきましょう。この言葉の意味は、以下のようになります。
くもりのない鏡と波立たない静かな水の意。心にやましい点がなく、澄み切っていること。
出典:大辞林 第三版「明鏡止水」
つまり、「心にやましいことが何もなく、純粋で澄み切った心境」を表した言葉です。
#2 「明鏡止水」の語源・由来は?
次に、「明鏡止水」の語源について見ていきましょう。
これは、「明鏡」と「止水」の2つの言葉の組み合わせからできており、『荘子』という中国の哲学書に由来した言葉です。
この哲学書の中で、「明鏡」とは「ほこりなどが一つもない鏡」を人の心に例えて「一点の曇りもない澄み切った心」を表しており、偏見や身分などに囚われずに物事をまっすぐに見る心を持つ師の傍にいれば、同じような心を持つことができるということを記しています。また、「止水」とは「流れの止まった水が鏡になる」ことを人の心に例えて「動じず落ち着いた心」を表しており、「安らぎを求める人は穏やかな人の元に集まる」ということを記しているのです。
このことから、「明鏡止水」とは、「やましいことがなく、澄み切った心」を表しています。
#3 「明鏡止水」の英訳は?
次に、「明鏡止水」を英語でどのように表現するのか見てみましょう。
●mind as serene as a polished mirror
「serene」は「穏やかな、落ち着いた」、「polished」は「磨かれた」という意味を表しているため、「mind as serene as a polished mirror」で「明鏡止水の心」と訳すことができます。
#4 「明鏡止水」の使い方・例文
この言葉は「邪な感情などがなく落ち着いた静かな心境」を表す場合に、たとえば以下のように用いることができます。
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