
「忌憚」の意味と使い方・例文・「率直」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
「〇月〇日に内覧会を開催しますので、皆様お誘いあわせの上、お気軽にご来場くださいませ」
「何かご不明な点などがございましたら、担当者までお気軽にお問合せください」
「当日は、平服でお気軽にお越しください」
あれこれと気をつかうこと。心づかい。
出典:小学館「気遣い」①
「気遣い」は「気をつかうこと」「配慮すること」の意味を持ち、「気遣いはしなくていいですよ」ということを丁寧に表す言い方で「お気遣いなく」を使います。
「お気遣いなく」の例文は、次の通りです。
「おいしいお土産をありがとうございました。どうぞお気遣いなさらないようお願いします」
「ご心配をおかけして申し訳ございません。こちらはもう大丈夫ですので、お気遣いなさらないでください」
「忌憚なく」の英語表現

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「忌憚なく」を英語で表現する場合には、「without reserve」(遠慮なく)や「frankly」(気軽に)などを使うことができます。
「You may speak without reserve.」や「You may speak freely.」で、「忌憚なくお話しください」という表現が可能です。
「忌憚なく」はざっくばらんなニュアンスを持つ言葉
以上、「忌憚」の意味と使い方、「率直」との違いなどについてまとめました。
この言葉は「遠慮することや慎むこと」をいい、相手に対して遠慮のない有益な意見を求める時などに「忌憚のない意見」「忌憚なく~する」といった形で使われています。
また「率直」にも近い意味がありますが、この場合は「飾り気がなくありのままであること」をいい、自分をよく見せようとして飾ったところがなく、本音をそのままに表した言動についていう場合に「率直に言って~」「率直な意見」などのような使い方をする言葉です。
これらの語は、いずれも建前などではない本心からの意見を言う時などに使うことができますが、それぞれニュアンスが異なるため、適切な場面で使い分けることをおすすめします。