
「忌憚」の意味と使い方・例文・「率直」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
飾ったり隠したりするところがなく、ありのままであること。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「率直」
そして、この語と「忌憚なく」の使い方を比較すると以下のようになります。
「率直」:「率直に言って、社員旅行なんて行きたくもないし時間とお金の無駄以外の何物でもないと思う」
(≒「正直に言って、社員旅行なんて行きたくもないし時間とお金の無駄以外の何物でもないと思う」)
「忌憚なく」:「忌憚なく言うと、社員旅行に参加したいと思っている社員は少なく、むしろ時間の無駄で行きたくないと考えている人がほとんどです。実施する意味がないので廃止を考えるべきではないでしょうか」
(≒「遠慮なく申し上げると、社員旅行に参加したいと思っている社員は少なく、むしろ時間の無駄で行きたくないと考えている人がほとんどです。実施する意味がないので廃止を考えるべきではないでしょうか」)
つまり、
「率直」は「取り繕ったり何かを隠したりすることなくありのままであること」(つまり、自分をよく見せようとして表面を飾ろうとしたところがないこと)、
「忌憚なく」は「遠慮せず、建前なしで言うこと」(つまり、「これをいうと支障があるのでは」などと考えて気を使うことなくざっくばらんな物言いをすること)
を表すという違いがあります。
人に対して、言葉や行動を慎み控えること。
辞退すること。また、ある場所から引き下がること。
出典:小学館「遠慮」①②
「遠慮」は、「人に対して控えめにふるまうこと」「辞退すること」を表し、「遠慮しないでください」を丁寧に表現したのが「ご遠慮なく」です。
目上の立場の人に対して、気兼ねなく何かをしてもらいたいときに、次のように使います。
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